【金融・企業法務】 女性弁護士社外役員の現在地 ~2025年現在の課題と展望~ 金野志保弁護士
自由と正義5月号特集社外役員の現状と課題の4つめです。
女性弁護士社外役員の現在地です。
最近、いわば外圧による数合わせで社外役員として女性のボードメンバーを選任する企業も少なくありません。ここ数年顕著であり、地方でも女性の社外役員は確実に増えているように感じます。
このような情勢下において、社外役員としての十分なトレーニングを必ずしも積まないまま就任する例や、自分が何を期待されているのか企業との間で十分な目あわせをしないままに就任する例もあり、そのため、女性社外役員が十分に力を発揮できない場合や、期待外れであったとか企業ッ価値を下げていると批判される例も散見され、とりわけ女性弁護士の社外役員への批判が目立つように見受けられると説明されています。
この理由としては、社外役員として必要な素養は日常の弁護士業務の中では身につかないものが多いにもかかわらず既に自分が持っているスキルや経験のみに頼って社外役員業務を行おうとして必要な研鑽を怠る例や、モニタリングの意味を狭くとらえて業務執行に関して弁護士社外役員が過度にブレーキを踏むとの批判もきかれるようです。
(松山米野・ハナイカダ)
女性がボードに入る意義として、①監督機能の向上、②イノベーションの促進、③人的資本の活用・充実を指摘しております。
女性活躍推進の議論において、やはり発言しているのはその多くが女性社外役員であり、男性よりも女性管理職やその候補人材との接点を構築するのが容易だということのようです
なお、派生的な論点として、女性社外役員は、女性社内役員の暫定的な代替物かという点がありますが、ボードの機能がマネジメントボードから、アドバイザリーボードに、そして、モニタリング型ボードに変わりつつあるなかで、社内者の昇進のいきつく先は、執行役や執行役員となるのであり、必ずしも取締役とは限らないため、暫定的な代替物という理解は間違いということになります。
なかなか興味深いお話が書かれており、参考になりました。
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