【金融・企業法務】 ２０２３年６月定時株主総会対応の要点

　月刊監査役No７４７号で掲載された２０２３年６月定時株主総会対応の要点です。　

（道後公園）

　やはり、重要なトピックとしては、株主総会参考資料、議決権行使書面、事業報告、計算書類及び連結計算書類という株主総会参考書類に係る情報を、自社のウェブサイト等に掲載する電子提供制度ですね。

　電子提供措置は、株主総会開催日の３週間前の日又はアクセス通知を発した日のいずれか早い日から開始し、株主総会開催日後３ヶ月を経過するまでの間、継続して行わなければならないとされています。

　いずれにせよ、書面交付請求を行わない場合は、携帯端末等を会場に持ち込むか、または、印刷して持参するということになるのでしょう。

　携帯端末は字も小さく、また探しづらいでしょうし、また、印刷された書面をもってきていない株主も相当数おられるために、説明に使用するプレゼン資料はかなり詳しいものにしないとわかりづらくなりますね。

　それ以外のトピックとしては、有価証券報告書からみになりますが、サステナビリティ、人的資本・多様性、コーポレートガバナンスで求められた記載事項の記載などがあります。

　２０年前にはこのような議論が活発になされるのかなんて考えている方はかなり少数だったのではないかと思います。

　時代に置いてきぼりにならないよう、脳内のDXを進めていきたいと思います😅