🚓 書籍紹介(交通事故)

🏩 書籍紹介(労働・労災)

🏠 書籍紹介(不動産・建築)

🚚 書籍紹介(流通)

« 【弁護士研修】会計不正の事例研修 EY新日本有限責任監査法人 西口志浩公認会計士 | トップページ | 【建築・不動産】 建築訴訟の審理モデルー設計・監理の報酬請求編ー »

2021年12月13日 (月)

【金融・企業法務】 社債と利息制限法1条の適用の有無

 判例時報2495号で紹介された最高裁令和3年1月26日判決です。

 本件は、社債を発行した会社の破産管財人であるXが、社債権者であるYに対し、利息制限法1条所定の制限利率を超えて支払われた社債の利息について、いわゆる過払金の返還等を求めた事案です。 

Photo_20211205194501
(海山城から)
 学説上は、肯定説と否定説とがあったようです。
 第1審、第2審ともに、社債に利息制限法の適用はないとしてXの請求を棄却しています。
 ところが、なんと、最高裁は、Xの上告受理申立てを受理しました💦
 もしかして結論変わるのかな?と思ったでしょう。
 最高裁は、債権者が会社に金銭を貸し付けるに際して、社債の発行に仮託して、不当に高利を得る目的で当該会社に働きかけて社債を発行させるなど、社債の目的、会社法676条各号に掲げる事項の内容、その決定の経緯等に照らし、当該社債の発行が利息制限法の規制を潜脱することを企図して行われたものとみとめられる等の特段の事情のある場合を除き、社債には同法1条の規定は適用されないとして、上告を棄却しました。
 覚えておきたいと思います。

« 【弁護士研修】会計不正の事例研修 EY新日本有限責任監査法人 西口志浩公認会計士 | トップページ | 【建築・不動産】 建築訴訟の審理モデルー設計・監理の報酬請求編ー »

【金融・企業法務】」カテゴリの記事

2025年11月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

最近の記事

🏦 書籍紹介(企業法務・金融)

無料ブログはココログ