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2021年8月 8日 (日)

【金融・企業法務】 銀行法務21 8月号  前半

 銀行法務21・8月号が送られてきました。 

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(笠松山)
 銀行法務21は、いつも勉強になります💦
 まず、法務時評は、「DXの本質からプロティアン人材の育成」です。プロティアン人材って初めて聞いた言葉です。「プロティアン人材とは、最新のキャリア理論であるプロティアン・キャリアによるキャリア形成を行う人材のことである。プロティアンとは、自分の軸を持ち、環境に応じて自分自身も変化させていく柔軟なキャリア経営の考え方で、支柱となるのは、アイデンティティ(自分らしさ)とアラプタビリティ(社会変化への適合)の2点である。組織内の出世や年収といった外的基準を目指すキャリアではなく、自信の価値観をベースに言語化された、ライフキャリアを含めた内的基準(理論上では心理的成功という)を目標にするキャリア構築を考え実践する、理論であり手法である。そうした人材は、アイデンティティ(自分らしさ)を軸として、自分の人生に当事者意識をもって取り組むため、仕事において自ら考え、創造、行動することができる。」と位置付けています。
 読んでいて、似たような話を想起しました。2021年仁科弘重愛媛大学学長のメッセージです。学長メッセージには、学生は、今後60年間を生き続けなければならないこと、そのためには、学生には、新たな社会システムに柔軟に対応し、自分の生き方や働き方を自身で設計・実行できる自立した個人として生きていく能力、様々な災害から自らを守る力、科学的知識と論理的思考によって近未来を想像できる力、他の人にビジョンを語れる力を見つける必要があると記載されています。
 学生ならずとも、田舎弁護士もあと30年は生き続けなければなりませんし、子どもたちは60年です。自分自身を変化、新しい社会のシステムに柔軟に対応というのは、初老の田舎弁護士にはハードルは高いですが、しかし、昔と異なり時は速く流れており、若い世代同様に、プロティアン人材を身につける必要があります。
 特集記事は、「これからの地域金融を考える地域活性学会 東日本大震災後10年特別大会」から、①東根特別大会の全体概観と金融セッションの位置付け、②地域活性学会東根特別大会金融セッション ちいきん会の紹介と発表報告、③山形発地域金融イノベーション 産学金連携コーディネータの秘密、④地域経済エコシステムとなっております。
 特別大会の目的は、「災害からのレジリエントな社会」です。東日本大震災等地域に大きな影響をもたらす事態、これらにまけない地域の未来を考えようというものです。今回は、社会のレジリエンスを果たす金融機関の機能、緊急資金提供機能以外の金融機関の今後の可能性にフォーカスを当てて、活発な議論がされています。レジリエントも一般的に使われるようになりましたね。仁科学長は、メッセージの中で、「私の考える基本方針は、組織のDiversity(多様化)によって、「地域における知の拠点」としての多機能化を進め、Sustainableな社会、Resilientな地域社会の構築に貢献する」と述べておられます。大会実行委員長の小野浩幸山形大学教授は、レジリエンスとは何かという名大に対して、各セッションから共通して出されたキーワードはつながりであり、コミュニティ、組織、個人の様々なレベルでつながることで、補完や相乗の効果をうまく引き出していける社会こそが目指すべきレジリエント社会と述べておられます。これまでは、金融は、機能もしくは組織のレベルでしか議論がなされていない、これからは、多様化、高度化する社会的ニーズに応え、大きな環境変化に対応しようとするならば、今後は個の存在がどうあるべきかまで掘り下げる必要があると言われています。
 なかなかワクワクする話ですね💦

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