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2020年6月29日 (月)

弁護士業界の「闇」

 田舎弁護士が弁護士登録した20年以上も前と現在とでは、弁護士を取り巻く環境が大きく変わりました。

 その要因の最大のものとして、田舎弁護士が考えているのは、①弁護士数の急増、②広告規制の撤廃です。

 これにより、本来、聖職であるべき弁護士が、市場原理に左右される単なるリーガルサービス提供業者へと変貌するに到ったのではないかと考えております。

 もちろん、前記①及び②の背景には、従来型の弁護士が殿様商売的な気質が抜けず、利用者からすれば、弁護士へのアクセスが困難だったということにあったと思います。

 そして、利用者が弁護士へのアクセスを容易にするという総論的な目的は、誰も異論のないところです。

 しかしながら、①及び②を極端に推し進めた結果、社会正義と基本的人権を実現する立場にある弁護士資格を単なるビジネス的な資格を考え、地方に支店すらない法律事務所等が高額な広告料を負担して、出張相談として、過払金等の依頼を「請け負い」、しかも、法律事務所によっては、非弁に実質的に支配されているようなことが発生しています。

 弁護士の矜持は失われつつあります。

 弁護士の良いところは、強固な弁護士自治により弁護士の活動が護られているということで、それ故に、強い者に対しても、臆することなく、社会正義と基本的人権を確保するための活動を行うことができるということです。

 しかしながら、弁護士の経済的基盤は今や完全に壊されたために、本来弁護士に期待されている弁護活動を行う余裕が喪失しています。

 のみならず、非弁というダークサイドに取り込まれる弁護士も増えています。

 弁護士業界の「闇」は深く、今後もその暗さは深くなっていくと思わざるを得ません。

 なお、弁護士業界の「闇」を知るためには、いくつかのサイトがあります。

 1つめは、「鎌倉九郎」さんの、「弁護士の弁護士による弁護士のための弁護士自治の考察及び問題・欠陥弁護士情報」です。

 書かれている内容については、真偽はよくわかりません。しかし、妙な内容証明等が都会の弁護士が相談者に送られてきたことがありますが、このサイトで度々紹介されている人物であったために、その弁護士への対応を考えるに際して参考になりました。

 2つめは、「弁護士自治を考える」です。

 懲戒事例を中心に紹介されており、参考になります。

 現在のところ、「闇」を抱えている弁護士は、ごく一部だと思います。しかし、弁護士の不祥事が多発することにより、有為な若者が弁護士になることを避けるということはあろうかと思います。実際に、大学の法学部の「偏差値」は低下気味にあるという話をきいたことがあります。

 弁護士にこそ、弁照らす が必要かもしれません。 

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