司法試験への魅力は年々薄れていくばかりです。👻
文部科学省が出している法科大学院関係の資料を改めてみてびっくりです。
平成15年の時には、7万2800人の法科大学院の志望者がいたにもかかわらず、平成28年の時には、なんと、8274人にまで減少しているということです。
なぜここまで法科大学院の志望者が減少したかというと、個人的には、弁護士になっても、就職できない、就職しても生活が厳しいということがマスコミにより報道されたことが大きな要因ではないかと思います。
裁判業務などの従来型の弁護士の仕事の量(地裁民事事件)は、年々減少をたどるばかりであり、また、利用者においても、インターネット等の発達により得たい知識を手軽に得ることも可能となったことが挙げられると思います。
そして、また、日本で一番難しい文系の試験ではなくなってしまったことも、大きいのではないかと思います。田舎弁護士のころは、司法試験というのは、現代の科挙と言われており、大学受験等に失敗した人の敗者復活戦のようなイメージがありました。田舎弁護士の周りにでも、T大やK大には落ちたけど、司法試験に合格して見返してやる的な方が結構な割合でいたように思います。
田舎弁護士が合格した20年前と比べると非常に大きな変化が背景にあります。

(新町川から眉山をのぞむ)
お客様のルートとしては、電話帳でのお客様が減少し、ネット検索で事務所を知ったお客様が増えました。
田舎弁護士は20年近く弁護士をしていることから、顧問先やご紹介していただける方を通じての相談も一定数ありますが、新人弁護士にはそれがないことから、集客集めに苦慮しているのではないかと想像しております。
田舎弁護士の事務所でも、弁護士ドットコムや複数の事務所ホームページ等を用意して、ネット社会に対応できるようにしておりますが、十分ではないように思います。とはいえ、このようなツールを用意するだけでも、年間かなりの固定費が発生します。。。
そして、零細な事務所が多いことから、新人弁護士にとってはかなり労務環境は厳しいと思います。法律相談に対応し、そして、事件の起案など、1日のかなりの部分が仕事におわれることになります。事務員さんは午後6時になると退社しますが、弁護士はそこからが起案作成の時間となります。また、精神的に不安定なお客様もおられることから、相談等に際してはお客様の気持ちによりそうような配慮も必要です。
とてもハードな仕事だと言えます。これは昔からです。
そして、先行きが非常に不透明な状態で、なかなか弁護士になりたいと思う方が減っていくのは当然といえますし、田舎弁護士も、子どもたちに弁護士になりたいと言われても、複雑な気持ちになるかもしれません。
他方で、ご依頼事件が終了した場合、多数のお客様からは、感謝の御言葉をいただくことが少なくありません。お客様の不幸をできるだけ小さくして、お客様の第二の人生のスタートをサポートできるということは、とても大切なことです。
とはいえ、今風にいえば投資にみあった利益が得られないと、弁護士になる方は少なくなるのは、しかたがないことです。
司法修習制度の給付制が復活しましたが、やはり、弁護士の仕事が増えなければやはり弁護士になろうと思う人は増えないと思います。

司法試験の合格者の数を減少させることが必要ですが、そのためには、さらなる法科大学院の再編が必要であり、今の若者たちは翻弄されるばかりです。
なんとかいい方法がないか、天に祈るばかりです。
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