弁護士の逮捕が相次ぐ・・・ 日弁連さん、「人権」とか言っている場合ではないのではないでしょうか?
今週は、弁護士業界にとっては、驚天動地のニュースが2件報道されました。
1つは、元日弁連常務理事の逮捕(巨額の詐欺)、もう1つは、中堅弁護士の逮捕(殺人)です。
いずれも容疑を否認しているために、軽々に論じることはできませんが、仮に真実であれば、弁護士の国民からの信頼を大きく損なう行為であり、とんでもない話です。
後者の、殺人事件の場合は、兄弟間の出来事なので、仮にやっているとすれば、自制心のない弱い人間だったのでしょう。司法修習51期で現在の年齢を考えると、おそらく司法試験の順位は500番以内だったと思いますが、それほど苦労して得たバッチを失うような行動に出てしまった行為に至る経緯については今後分析が必要だと思います。事務所の同僚弁護士の方がテレビに出て、容疑者のことを消極的に評価されていましたが、そうすると、独立開業しても、競争の激しい東京の事務所であることを考えると、経営も結構厳しかったのではないでしょうか。
前者の、詐欺事件は、弁護士の国民からの信頼を損なうという点では、仮に真実であれば、後者よりも深刻だと思います。元日弁連常務理事、元弁護士会副会長などなど、肩書きがすごいのです。私のような田舎弁護士でも、肩書きをみると、信頼してしまいます。そのような大物弁護士が、詐欺を働いたとすれば、国民は、弁護士を信頼することができなくなるのではないかと思います。別件で後見人の弁護士が横領したことがありましたが、 その方も弁護士会副会長経験者でした。なぜ、大物弁護士がこのような危ないことに手を出すようになったのか、事件の背景を分析すべきだと思いますが、まずは、日弁連、単位弁護士会は、依頼人等から損害賠償請求を受けている弁護士等を調査して、危なそうなところは、なんらかの対応を講ずる必要があるのではないでしょうか。
懲戒も、一昔前は、長老に属するような方が中心でしたが、最近は、若手から長老まで年齢層が広がっているように感じています。
本人特有の資質の問題と片付けることができたらいいのでしょうが、特に、詐欺、横領等は少なくない件数が発生していると感じていますので、最近の弁護士固有の問題が背景にはあるのではないかと思います。
もしそうだとすれば、今後も同様の詐欺、横領は発生します。
弁護士の国民の信頼を得るためには、①新人から長老を含めての能力担保、②中の上程度(大卒の賃金センサスくらいの収入は必要です。今では院卒)の安定した経済的な収入、③弁護士会による個々の弁護士の監督権強化、そして、④不祥事を起こした場合の補償制度を構築していくことが必要ではないかと思います。
弁護士賠償保険は、弁護過誤のときには支払い対象となりますが、最低限これを付保しておく必要があります。
ただ、弁護士会で上記のような議論がされているのかどうかは、末端の田舎弁護士のところまでは届いていません。
このまま不祥事が続き、対策が甘いと、弁護士自治なんて、奪われてしまうでしょう。
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