🚓 書籍紹介(交通事故)

🏩 書籍紹介(労働・労災)

🏠 書籍紹介(不動産・建築)

📚 書籍紹介(法律)

🚚 書籍紹介(流通)

« 【交通事故】 日弁連交通事故相談センター 浅草編 | トップページ | 今治商工会議所 さむらい会 結成 »

2010年6月14日 (月)

【交通事故】 日弁連交通事故相談センター 高次脳機能障害相談研修会

 6月11日午後2時から行われました研修会での様子です。

012

 講演は2題目で、1つめは、日本の交通法の第一人者である高野真人先生の「高次脳機能障害の有無を争点とする裁判例の動向」です。2つめは、神奈川リハビリテーション病院の生方克之先生の「高次脳機能障害の諸側面」です。

 脳外傷による高次脳機能障害ですが、自賠責認定実務では、①画像所見上の障害の損害を裏付ける異常所見、②相当程度の意識障害の存在、③特徴的な精神症状の発生が、認定を受けるためのポイントとされています。

 最近、議論されているのは、上記要件が完全ではないのに、脳外傷による高次脳機能障害を認めることができるのか?という点です。

 この点に関するものとして、最近よく引用されるのが、札幌高裁平成18年5月26日判決です。

 頭部打撲・受傷、頭蓋内の受傷、障害残存画像、意識障害、全てがないのに、裁判所が3級を認めてしまったケースです。

 このケースについては、本研修を受ける予習のために、「交通事故訴訟における高次脳機能障害と損害賠償実務」(平成21年7月21日発行・ぎょうせい)の88頁などで引用されていたので、少しだけ知っていましたが、しかし、こんなにも「ないないづくし」のケースだとは知りませんでした。

 次いで、大阪高裁平成21年3月26日判決も、MTBI論などの引用もあり、知っておいて損のない判決のようです。

 即ち、頭部打撲・受傷については、○、意識障害については、当初気絶していたが救急搬送中意識が戻ったケースですが、裁判所は、9級を認定したようです。

 新しい議論として、びまん性軸索損傷という怪我でもなくても、脳震盪や、もっと軽い怪我でも、脳外傷による高次脳機能障害が認められるか?という論点です。これは、MTBI、即ち、軽度外傷性脳損傷で、不可逆性の高次脳機能障害が生じるのか?という議論になります。

 WHOでは、MTBIの定義を示して、障害残存を認めているに思えますが、その特別報告(英文の資料なので私の力では和訳できません。)では、消極的な見解を示しているようです。

 最先端の議論のようです。

 生方先生の講演は、ビデオなどもあり大変わかりやすかったです。高次脳機能障害者の二次的障害、たとえば、受傷後の経過過程の中でうつ状態などが生じる場合など、本当に、家族や本人は大変な状況に置かれるようです。

 高次脳機能障害支援モデル事業による行政的診断基準も丁寧に説明していただき、知りたいことがよくわかりました。

 午後5時30分から、懇親会でした。いろんな方とお話ができて、大変楽しかったです。

« 【交通事故】 日弁連交通事故相談センター 浅草編 | トップページ | 今治商工会議所 さむらい会 結成 »

2026年6月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

最近の記事

🏦 書籍紹介(企業法務・金融)

無料ブログはココログ