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2008年4月 3日 (木)

【弁護士考】 都会の弁護士、狭き門 修習生、わずかなイスに殺到

 東京や埼玉、横浜、京都などの大都会では、司法修習生といえども、容易に法律事務所に就職できるような状況ではないようです。

 今のように司法試験に合格する人がものすごく増えると、それだけ、新人弁護士の供給過多となり、他方で、法律事務所の数は変わらないことから、買い手市場になるのは、当たり前の話ですが、さらに、今年の修習生の場合には、昨年度、各法律事務所が無理をして採用してしまっていることから、そのあおりを受け、朝日新聞の報道内容によれば、絶望的な状況になっているようです。

 九州地方から来た男性(29)は、「大きな事案を扱いたい」といい、別の男性(26)も、「都市部と地方では情報量が違う。首都圏の方が専門性を高められる」と訴える。

 この記事でいう「大きな事案」というのがどのような事案を指すのがわかりません。しかし、田舎の方が、弁護士の数が少ない分だけ、若手にもそれなりの管財事件がよく廻ってきます。都会の事務所でも、新人弁護士にいきなり大きな事案の責任者とはしないでしょう。田舎では、自分にとっては大きく思える事件でも、他に受ける人がいないために、責任者にさせられます。

 「情報量が違う」というのも、どうかなと思います。一昔前の発想ではないでしょうか?地方でも、東京や大阪が日帰りできる所はかなり多いと思います。研究会のメーリングリストなどもありますし、情報量格差は、本人の努力次第で十分に補えることが可能な時代になっています。

 「専門性」も何を意味するのでしょうか? 交通事故専門とか、知財専門ということなのかな? 首都圏でも、ごく普通のマチ弁であれば、広く浅くでしょう。むしろ、田舎の方が、扱う事件は多いので、知財などを除けば、専門性を高めることが可能ではないでしょうか?

 神奈川県から来た女性(27)は、複数の事務所にメールや履歴書を送っているが、反応がなかったり、そのまま送り返されたりしている。「想像以上に厳しいです」

 そりゃそうでしょう。いきなり、メールや履歴書は送らないでしょう。普通は、手紙或いは電話で、採用の予定があるのかどうか確認してから、送るものでしょう。私でも、メールや履歴書を突然送られたりしたら、いい気持ちはしません。

 昔、履歴書を一方的に事務所に送ってきていながら、当方から連絡を取ると、既に就職先が決まっているということで、失礼な応対をされたことがあります。

 数年前までは、修習担当の弁護士などから、事前に紹介の電話があるのが普通でしたが、最近は、このような紹介の電話はかかってこなくなりました。

 とはいっても、私のような事務所の所までも、電話がかかってきているような状態だから、都会地方問わず、本当に就職大変なんだと思います。

 拡大志向のある事務所は、地方ではまだ少数だから、都会よりもある意味就職活動は大変でしょう。

 しかしながら、このような状態になっているにも拘わらず、法科大学院関係者は、合格者3000人を維持せよなどと主張しています。

 これ以上、さらに、新人弁護士の就職難を悪化させてどうするのでしょう? 

 法科大学院が、自校出身の就職できなかった新人弁護士全員を、同期の判事補と同じ待遇で雇用するなどのアフターサービスをつけたらと思います。

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コメント

おそらく,「田舎なんてやだ」「都会の方が面白おかしい」というのが,修習生の本音じゃないでしょうか。
ただ,まさか正面きってそうも言えないので,表面上は「大きい事案を・・・」とか「情報量が・・・」とか「専門性が・・・」などと言ってるだけで。

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