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2006年5月 6日 (土)

法科大学院を出て、弁護士になっても、月22万円とは あとがき

 2月21日の記事は、2チャンネルで、おもしろおかしく取り上げられるため、2チャンネル経由で、まとまったアクセス数が毎日あります。

 この記事は、もともと、弁護士である黒猫さんのブログで取り上げられていたため、引用させてもらったものですが、仮に、(従来型の町弁に雇用される)弁護士(も)の給料が、月額22万円まで低下することになれば、何らかの金銭的な手当をしなければ、雇用される弁護士は、生活そのものができなくなります。

 まず、弁護士登録するためには、登録免許税などの登録諸費用がかかります。また、その後も、日弁連会費、単位弁護士会会費などで、毎月数万円の支出があります。さらに、会によっては、会館建設協力会費、支部会費などの支払いもあります。加えて、勤務弁護士の多くは、国民年金、国民年金基金、健康保険(裁判所の共済の任意継続を選択するものが多い)は、自腹であるため、その費用も、捻出しなければなりません。書籍代なども、ボス弁があまり書籍購入に積極的でない方だと、代わりに購入せざるをえず、毎月相当なものがあります。

 また、町弁に雇用された弁護士は、2~3年後には、パートナーとして経費分担をよぎなくされるか、或いは、独立して開業を選択する者が、少なくありません。町弁では何年もイソ弁(勤務弁護士)ということはほとんど聞いたことがありません。年600万円というのは、2~3年間だけのことです。余ったお金や自己受任して得た収入(しかし、ボス弁はいい顔しないのが普通です。)で、独立するための資金を貯めるわけです。この600万円というのは、ボス弁が後進を育てる意味も持っていると思っております。

 さらに、初任給といっても、司法試験の合格者の平均年齢が28歳とか、29歳とか言われていた時代であり、弁護士になるころには、30歳を超えているものが多いため、年600万円といっても、大学時代の友人の年収と比較すると決して大きな金額ではないとも考えられます。

 今後、弁護士になるためには、法科大学院での高額な学費、司法修習中の生活費(将来的には給付制から貸与制になるものと思われます。)のために、相当な額の負債を負うことになります。就職すれば、当然、毎月その負債も弁済していかなければなりません。

 月額22万円では、上記各支払いができるでしょうか? 

 そして、生活そのものが成り立ちにくい職業に、誰が希望するでしょうか? 若くて優秀な人間は、町弁になろうと思わないでしょう。

 私は、既に開業し、勤務弁護士を募集する立場にいるため、月額22万円で、弁護士を雇用できるのであれば、こんなにありがたい話はありません。 

 しかし、私が大学生であれば、生活そのものが成り立ちにくい職業につこうとは思いません。多くの若者が希望しない職業に将来はありません。夢のある仕事でも生活が成り立たなければ、それは職業ではありません。

 弁護士登録して数年経過している弁護士の生活保障をしろと言っているわけではありません。まだ駆け出しの新人弁護士に対しては、前述の事情を配慮していただき、温かい目で見守って欲しいと思います。 

(補足)

 弁護士の年収については、このHPが参考になります。

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コメント

私の所属する弁護士会の支部では、今、弁護士会館建設の計画があります。建設費1億円以上を見込み、支部の会員は一人当たり200万円を負担するのだそうです(本会の方でももちろん建築費を一部負担するのですが)。
 本会でも会員は会館修繕積立金として何十万円もの負担をしています。
 こういう負担は、月額22万円の給与ではとても工面できるものではないと思います。

はじめまして。
 私は名古屋の弁護士です。
 いつも拝見させて頂いています。
 先生の司法改革論には全く賛成です。
 何かできないものかと現在模索中です。
 これからの記事にも期待しています。

修習給費制を4年間先延ばしする法改正が
ありました。
2010年以降は自動的に司法修習は
「貸与制」に移行します。
来年以降に入学した法科大学院の学生さんは
ほとんどの方が司法修習生になれても、
300万円の負債を負ってのスタートに
ならざるをえないのが実態です。

ソース:http://www.komei.or.jp/news/daily/2004/1212_04.html

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