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書籍紹介(交通事故)

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【スキー・スノボー】

2018年11月 3日 (土)

【スキー・スノボー】 スノーボードでの滑走中に衝突事故について、コース上方を滑走していた被告に過失が認められた事案

 判例タイムズNo1452号で紹介されたさいたま地裁熊谷支判平成30年2月5日判決です。

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 スキー場のコース上を滑走する者の過失について判示した裁判例としては、最高裁平成7年3月10日判決があります。

 最高裁判決は、スキー場において上方から滑降する者は、前方を注視し、下方を滑降している者の動静に注意して、その者との接触ないし衝突を回避することができるように速度及び進路を選択して滑走すべき注意義務があるとした上で、上方から滑降してきた者の過失を認めたものです。

 本判決も、本件事故現場の手間に斜度が急になる箇所があり、コース下方の見通しが良くなかつたとの事情を踏まえて、Yには適宜速度を調節して下方を滑走する者の有無を確認するとともに、

 下方を滑走する者を発見した場合には速やかに進路を変更するなどして衝突を回避すべき注意義務があるとして、Yの過失を認めており、最高裁判決と同様の立場をとっております。

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 国際スキー連盟が定めたルールにおいても、コース上では下方を滑走する者に優先権があるとされており、下方を滑走する者が上方を注視するのは容易ではない場合が多いことからすれば、上方を滑走する者に高度の注意義務を課す裁判例の傾向は妥当といえます。