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書籍紹介(交通事故)

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【醜状痕】

2017年7月28日 (金)

【醜状痕】 32歳女子の自賠責9級16号外貌醜状の後遺障害逸失利益を否認し、後遺障害慰謝料830万円で考慮した 東京地裁平成28年12月16日判決

 自保ジャーナルNo1993号で紹介された東京地裁平成28年12月16日付判決です。

 自動二輪車を運転中、被告右折乗用車に衝突され、顔面挫創等から自賠責9級16号後遺障害認定を受ける32歳女子アルバイトの原告につき、

 原告の口唇上部の外傷性刺青及び肥厚性瘢痕は現在以前よりも目立たなくなったが人目につくものであることには変わりがなく、原告は普段マスクを着用して本件障害を隠している等、

 原告は本件障害を気にして普段マスクを着用しているところ、原告の年齢、性別及び本件障害の程度を考慮すると、本件障害が原告の労働能力に影響を及ぼしていることは明らかといえる。

 もっとも、原告の収入は本件事故当時の収入よりも増加していること、

 本件事故が発生する前の原告の職歴からすると、本件障害のためにH以外の場所で働くことができなくなった旨の原告本人の供述も、本件事故が発生しなかつた場合における原告の転職の可能性は抽象的なものにとどまるといわざるをえないことに照らすと、本件障害による逸失利益は後遺障害慰謝料の加算事由として考慮するのが相当であると逸失利益を否認し、後遺障害慰謝料830万円で考慮しました。

 本来、9級相当の慰謝料は、690万円ですが、8級相当の慰謝料である830万円を認めております。

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2016年8月13日 (土)

【醜状痕】 44歳男子会社員・整備工の自賠責9級16号外貌醜状は、5年間5%の労働能力喪失で逸失利益を認め、後遺障害慰謝料670万円を認定した事例 神戸地裁平成28年2月17日判決

 自保ジャーナルNo1971号で紹介された神戸地裁平成28年2月17日判決です。

 男子の外貌醜状痕が問題となった事案です。

 自賠責9級16号と比較的重い後遺障害が残っております。

 しかしながら、後遺障害逸失利益については、醜状痕と労働能力喪失が直ちに結びつかないことから、後遺障害等級に応じた逸失利益は難しいところです。

 裁判所は、顔面から頭部のしびれ、右頬部・側頭部・頭頂部の知覚障害という後遺障害等級14級9号に相当する後遺障害が残存していることを理由として、労働能力喪失率5%、労働能力喪失期間5年の逸失利益を認めたにとどまっております。

 醜状痕という理由ではなく、局部の神経症状を理由として、逸失利益を認めているにすぎません。

 なお、後遺障害慰謝料は、自賠責9級に相当するものとして、赤い本基準の690万円を認めているにすぎません。

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                   (大野城)

 駆け出し弁護士のころは、自賠責の等級に応じた形での逸失利益を請求することがありますが、後で、恥をかくことになります。