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書籍紹介(交通事故)

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【過失相殺】

2019年1月11日 (金)

【過失相殺】 歩行者との非接触事故につき、自動車運転者の過失責任が認められた事例 

 判例タイムズNo1454号で紹介された大阪高裁平成30年1月26日判決です。

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 非接触事故は、過去、相談案件が多く、加害者側、被害者側どの立までも豊富な経験があります。

 ただ、田舎弁護士が取り扱った事案は、四輪車 と バイク というのがほとんどであり、大阪高裁のように、四輪車 と 歩行者 というのは珍しいのではないかと思いました。

 判タの解説は以下のとおりです。

 「非接触事故では、接触事故に比べて証拠が少ないこともあってか、事故態様、過失や相当因果関係が激しく争われることがあり、専門家医師や工学専門家による私的鑑定書が提出されることもある。

 また、非接触事故による過失割合が接触事故の場合と異なるかも問題になる。

 非接触事故の事案は、どのような結果回避行動がとれるのかを含めて、具体的事実関係に基づく証拠評価にかかっており、類型的考察が困難な事例が多い。」

 確かに、そのとおりですね💦

2019年1月 9日 (水)

【過失相殺】 中央線のない道路における衝突事故

 交通事故民事裁判例集第50巻第6号が届きました。

 名古屋地裁平成29年11月1日判決です。

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 中央線のない幅員約4mの道路における対向する原告車(原動機付自転車)と被告車(普通乗用自動車)との衝突事故につき、

 被告に、道路左側部分のみでの走行が可能であったのに中央からはみ出して走行した過失、及び、道路の見とおしが悪く、前方に対向車等を発見した場合に停止できる速度で走行する義務に違反し、前方の安全確認が不十分なまま、すぐに停止することが困難な時速約30㎞前後で進行した過失があるとし、

 他方、原告にも、進路前方の見通しが悪い道路であり、可能な限り左側に寄り、安全な速度で進行すべき義務を怠り、漫然と走行させた過失があるとして、過失割合を原告15%、被告85%とした事例。

 
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 こういう事案って、原告側が無過失を主張することが多いですよね。本件事案も、第1次的には無過失を主張されてみたいです。

2018年11月 1日 (木)

【過失割合】 被害者(歩行者)に15%の過失相殺をしてきながら、加害者(四輪車)の請求を認めなかった事案

 交通事故民事裁判例集第50巻第5号で紹介された神戸地裁平成29年9月29日判決です。

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                  (福山城)

 信号機により交通整理の行われていない十字路交差点に直進進入しようとした加害者(普通乗用自動車)が、左方から交差点を横断しようとした被害者(男・89歳)に衝突した事故につき、

 被害者には自らの人身損害に関して左右の安全確認義務違反により過失相殺15%が認められたが、

 これをもって加害車に生じた損害の賠償責任を負う前提としての注意義務違反があったとみることは疑問とし、

 加害車運転者は歩行者(被害者)の進行を妨害してはならず、被害者は右手をあげて横断を開始しているとして、被害者に民法709条の過失を認めませんでした。

 こんな考え方もあるのですね (°°;)

2018年2月14日 (水)

【過失相殺】 高速道路で単独事故を発生させ、追越車線に逆向き停車中、被告車に衝突された原告に、70%の過失を認定した事例

 自保ジャーナルNo2007号で紹介された千葉地裁平成29年7月19日判決です。原告車に厳しい判決となつております。ただ、原告は、自身の過失を60%、被告は、無過失を主張されていたという事案だったようです。

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 裁判所は、本件事故当時の天候は雨であり、周辺の照明が消灯していたものの、被告車からは、前方の見通しを妨げるものがなく、約100メートル先まで見通せたのであり、また、原告車は追越車線(第3車線)しか閉塞していなかったのであるから、被告は、前方中止を尽くして、減速などして事故を回避すべきであったから、被告には過失があるとしました。

 →それはそうでしょう。

 他方、裁判所は、原告車の停止が原告の単独事故により生じたこと、本件事故当時の上記の視認状況、本件事故が追越車線で起きたことなどの状況を考慮すれば、本件事故についての過失割合は、原告7に対し、被告3と認めるとして、原告に70%の過失を認めました。

 →個人的には、60%位かなと思いましたが、追越車線であったのが大きな修正要素なのでしょうね。

 ★高速道路の自損事故には注意しましょう。

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2016年5月28日 (土)

【過失相殺】 不法行為に基づく損害賠償請求につき、同乗者に運行支配があり、事故防止に中心的責任を負っていたとして、過失相殺が認められた事例

 昨日の続きです。

 Aの過失相殺割合については、Yも飲酒していることを認識しており、事故防止に中心的な責任を負っていたにもかかわらず防止できなかった過失は相当に大きいこと

 また、シートベルトを着用していれば死亡という重大な結果を回避できた可能性があるのに着用していなかったこと

 を考慮して、60%の過失相殺を相当としました。

 大きいですね。

 Kimg1589                 (名古屋城)