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書籍紹介(交通事故)

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2020年8月

2020年8月26日 (水)

【保険金】 他車運転危険補償特約!?

 交通事故民事裁判例集第52巻第4号で紹介された高松高裁令和元年8月30日付け判決です。 

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(松山地裁)
① 加害者が妹名義の車両を運転中に起こした事故について、加害者は事故車両を自由に使用することができる状態にあり、実際にも事故車両を購入してから事故時までの約20日間に200㎞も走行させて、足代わりに使用していたから、加害者は事故車両を常時使用していたと認められるとして、加害者が別の自己所有車について契約していた自動車保険契約の他車運転危険補償特約は適用されないと判断しました。
② 加害者と自動車保険契約を締結している保険会社が、事故車両につき他車運転危険補償特約が適用されると誤信して、加害者の指示により、被害者側及び医療機関等に対して保険金を支払った場合に、上記各支払いは加害者による弁済とは認められないとして、保険会社の被害者側に対する民法703条に基づく不当利得返還請求を求めた上で、同法170条1号による時効を援用した医療機関に対しては不当利得返還請求ができないが、同法707条2項に基づいて被害者側に求償することができると判断しました。
 他車運転危険補償特約が適用されない場合がありますので、注意が必要です。

2020年8月20日 (木)

【解決実績】 後遺障害非該当 ⇒ 併合14級

 平成29年8月の交通事故、駐車場内での逆突事案。

 相手損保からは、わずか3ヶ月で治療打ち切られ、且つ、自賠責保険基準で示談。

 主治医と相談の上、後遺障害診断日は平成30年3月15日としたもので、被害者請求手続という形で、申請。

 しかしながら、非該当。

 異議申し立ては、専門医の画像鑑定に加えて、診療録、主治医の意見書なども整えて、申請。

 異議申し立てをして、約半年後に、併合14級が認定されました。

 

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(自研センター)
 後遺障害が認定される事案でありながら、わずか3ヶ月で打ち切られ、且つ、自賠責基準で示談されているため、怪我については自賠責基準を超える補償は受けられません。
 もっと早くご相談にこられていればと、残念でなりません。

2020年8月16日 (日)

【TFCC損傷】 自賠責12級13号TFCC損傷を残す減収のない24歳男子会社員の逸失利益を痛みによる就労や日常生活への影響は限定的と10年間9%の労働能力喪失で認定 大阪高裁令和元年12月10日判決

 自保ジャーナルNo2066号で紹介された大阪高裁令和元年12月10日判決です。

 左手関節痛について、自賠責保険は、12級13号を認定しています。

 第1審は、後遺障害慰謝料として280万円、逸失利益は5%5年(14級9号)と判断しております。

 第2審は、後遺障害慰謝料として290万円、逸失利益は9%10年と判断しております。

 第2審の判断が妥当と思います。

 

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(今治・四阪島)
 TFCC損傷については、平成28年12月2日の交通事故で、その時は右肩や右膝の強い痛みを訴え、1月13日以降に左手関節痛を訴え、専門医により、MRI検査等により、TFCC損傷と診断され、損害保険料率算出機構も、12級13号を認定したという事案です。
 左手関節痛を訴えるまで事故から約1ヶ月程度が経過しているのが気になるところです。
 なお、損保側からは、医学意見書が提出されています。時折、損保の顧問医が毒にも薬にもならぬ意見書を出してくることがありますが、高裁は一蹴しております。
 交通事故を取り扱ってよく思うのは、14級や12級レベルでの事案でも、損保の顧問医の意見書が提出されることがあるということです。そんな意見書にお金を支払う位であれば、被害者への補償に廻してもらいたいものだといつも思っております。工学的意見書になるとなおさらです。金太郎飴のような意見書が提出されますが、難しい数式が記載されていることから、悩まされます。

2020年8月15日 (土)

【解決実績】 事前認定後遺障害非該当  ⇒  被害者請求・異議申立により、14級9号を獲得

 40歳代専業主婦の方の例です。出会い頭衝突、

 但し、人損の届け出を出しておらず、交通事故証明書は、「物件事故」となっております。約6ヶ月通院。病院に2日入院、78日通院。

 後遺障害診断書は、傷病名「頚椎捻挫・腰椎捻挫」、自覚症状「後頚痛」、「神経学的異常なし」、寛解の見通し「不明」等と、後遺障害認定を得るのは難しそうな記載となっております。

 案の定、事前認定の後遺障害は、非該当と判断されています。

 しかしながら、ご相談者の後頚痛みは残存し、自費で整骨院での施術を受けている状態であったことから、異議申し立てを行うことになりました。

 交通事故の態様により、ご相談者の身体に対する外力は相応のものがありましたので、物件事故報告書の取り付け、車の損傷の写真、修理費の見積もりなどで、外力の大きさを説明しました。

 また、これまで入通院した医療機関の診療録や画像は、分析しました。画像については、MRIであったことから鑑定にまわしました。

 その結果、異議申し立てがとおり、後頚痛については、14級9号が認定されました。

 やはり、交通事故の態様が重要であり、「物件事故報告書」だと先入観が入ります。当事務所の異議申し立て事案の中には、一定数、人損事故にしていないものがあります。

 きちんと交通事故の大きさが説明できること、病院や整形外科に継続的に通院すること、自己の痛みを当初から症状固定までに継続且つ一環的に医師に説明していることなどが必要です。

 田舎弁護士は、これからも、皆様のために頑張っていきます

2020年8月 7日 (金)

【むち打ち損傷】 解剖から学べる 交通事故外傷基礎知識

 メディカルリサーチによる、解剖から学べる 交通事故外傷基礎知識です。 

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(今治・世田山)
〇 高次脳機能障害
  
  PET/CT  統計解析画像   脳の形態画像だけではなく、統計解析画像
〇 画像診断は必要か
   CR、CT(3Dの画像Ok)(ルーチン)
   MRI(必須) 0.5Tは、×。1.5T、3.0T(脳脊髄液、髄核の感度がよい)がよい。
   XPで以上はないというのは骨折がないという意味に過ぎない。MRIとは情報量が大きく違う。
  
   但し、画像は偽像(アーチファクト)に注意
   造影・非造影   造影あるとより鮮明
   CT レントゲンで見えない骨折線  MRI 腱、筋肉
   CTは、被ばく量が多い。
〇 画像検査を正しい条件再検査する。
〇 腕神経叢 引き抜き損傷で問題。過伸展について(引き抜き損傷の発症機序。)

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(今治・笠松山)
〇 交通外傷でよく出る診断名
  頚椎捻挫
  非骨傷性頚髄損傷  脊髄空洞症との鑑別
   MRIで診断  MRI上で脊髄内にT2画像で高輝度の輝度を認める。
   
   ミエロ検査 鑑別診断 診療録
  頚髄損傷
   再生医療等製品 ステミラック注とは?
  低髄液圧症候群
  後縦靭帯骨化症(素因)  経年性、難病指定疾患  頚椎椎間板ヘルニアの症状と酷似するのでMRIでの鑑別必要
   MRIで石灰化している
  椎間板ヘルニア  外傷性か、経年性か
             
            骨挫傷、棘間靭帯損傷、変性のない椎間板
   外傷性ヘルニア  1部の椎間板のみ髄核の脱出がみられる  繊維綸の右か左のどちらか
   経年性       椎間板全体にわたって髄核が脱出がみられる 繊維綸をともなって脱出
  
   無料のセミナーでしたが、勉強になりました。しかも、オンラインでの講義でした。
  

2020年8月 6日 (木)

【高次脳機能障害】 脳外科医による高次脳機能障害 勝つためのポイント

メディカルリサーチセミナーを受講しました。講師は、佐藤俊彦先生(放射線科専門医)です。

講義のポイントです(田舎弁護士の印象)。

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(笠松山・光明岩)

〇 高次脳機能障害の裁判例分析

  ① 自賠責委員会報告書が診断基準、②自賠責で非該当は裁判でも非該当、③自賠責より上位の等級なし、④CTやMRIに所見がないのは、非該当、⑤受傷直後の意識傷害がなければ、画像所見があっても、12級 

〇 自賠責専門部会でも、画像所見の見落としがある

  放射線科の専門医に画像を確認してもらう。

〇 画像上の損傷部位と症状の整合性

  特に前頭葉の脳挫傷では損傷部位と症状の相違に注意

〇 経時的な脳委縮の進行

   福岡地裁行橋支部平成30年3月20日判決 脳委縮や脳室拡大は高次脳機能障害に必ず生じるものではない。

   脳神経外科学改訂12版、2021頁

〇 画像所見ありでも、意識障害で非該当になりうる

   意識障害なし、意識障害の程度が軽微で持続時間も短い

   福岡地裁平成31年2月1日判決 「自賠責診断基準においても・・・」そもそも自賠責診断基準は存在しない。

   自賠責保険における高次脳機能障害認定システムの充実について これは、診断基準ではないと明記。

   平成30年5月31日の変更点  軽度意識障害は、JCS一桁 JCA二桁は、軽度ではない。

〇 頭部外傷後の意識障害についての所見

   診療録で初診時の意識レベルと経過を確認する

   救急車の搬送記録を入手して確認する

   →誤った記載が非該当の一因となった例も少なくない。

〇 神経心理学的検査

  神経心理学的検査で障害を見つけるものではない。

  現在、日常生活または社会生活に制約があり、その原因が高次脳機能障害の症状によるものといえる(高次脳機能障害による後遺障害を主張する際の大原則)

  神経心理学的検査結果が悪すぎると信頼されない。

  専門医からみれば、まじめにしているのかどうかはわかる。特に患者に面談するとわかる。

  神経心理学的検査による最終評価  ガイドライン 受傷後6~12か月前後 (頭部外傷治療・管理のガイドライン第4版201頁)

  受傷後から2,3か月、半年、1年 と、3回くらい行うとよい。点数が変わらなければ症状固定と考える。

  MMSE、HDS-Rのみで評価することは勧められない。全般的認知機能を評価する。次に、各障害に応じた検査を実施する。WAIS-Ⅲは必須。

〇 参考図書の紹介

  入門書

  ※高次脳機能障害ポケットマニュアル(医歯薬出版)

  用語

  ※高次脳機能障害の症候辞典(医歯薬出版)

  ガイドライン

  ※頭部外傷治療・管理のガイドライン(第4版)

  最近の知見

  ※頭部外傷と高次脳機能障害(日本高次脳機能障害学会)

  ※脳神経外科学12版(金芳堂)

  ※機能解剖高次脳機能障害

 

〇 信頼できる専門医による鑑定がおすすめです

 

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                          (光明岩に彫り込まれた文字)

2020年8月 2日 (日)

【高次脳機能障害】 高次脳機能障害  労災7級 ⇔ 自賠責保険・裁判 非該当

  自保ジャーナルNo2066号で紹介された名古屋地裁令和2年1月28日判決です。

  請求棄却事案です。

  労災7級認定を受ける44歳男子主張の5級高次脳機能障害を否認し、9級主張の外貌醜状を12級認定し、14級9号神経症状による後遺障害逸失利益を10年5%の労働能力喪失で認めた事案です。

  

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(今治・世田山)
 高次脳機能障害の要件である、長時間の意識消失のほか、脳萎縮等の画像上の変化もないという事案です。
 この事案も、労災と、自賠責保険会社等との間で、後遺障害の認定が異なっているという事案です。
 

  

2020年8月 1日 (土)

【解決実績】 被害者請求手続により、「腱反射問題ない、筋力低下見られず」の 頚椎捻挫後の神経症状で14級9号を獲得しました。

 70歳代男性会社員、頚椎捻挫で病院に約6ヶ月通院し、自覚症状「頚部痛」、他覚症状及び検査結果「腱反射問題ない、筋力低下見られず」という事案でした。

 診療録を取り付けての分析、主治医への医療照会、実況見分調書の分析等を記載した意見書をつけて、被害者請求手続で申請したところ、局部の神経症状として、14級9号が認定されました。

 当事務所では、むち打ち損傷、TFCC損傷についての後遺障害については、実績があります。

 昨年9月には、むち打ち・TFCC損傷 賠償金増額の最新テクニック 全3巻 を、レガシィから出版しました。

 田舎弁護士の20年の試行錯誤、ノウハウが詰まっている講義です。

 是非とも、聞いていただければ、お役に立てることができます。

 むち打ち損傷で、後遺障害申請については、田舎弁護士ご相談あれ~

 (但し、他の弁護士や行政書士に依頼して、うまくいかなかった事案については、依頼を受けてはおりません。この場合には、既に長期間が経過してしまっており、そのために、事故との因果関係等が問題となることが多く、田舎弁護士が関与しても、うまくいかないからです。)

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