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2019年4月20日 (土)

【TFCC損傷】自賠責非該当 → 14級9号認定

 自保ジャーナルNo2035号で紹介された名古屋地裁平成30年9月5日判決です。

 自賠責非該当事案でしたが、裁判の結果、14級9号が認定されています(請求は、12級13号)。

 自賠責非該当事案であることから、判決文が詳細です。参考になります。

「TFCCは、三角繊維軟骨とその周囲の組織からなるものであり、外傷性TFCC損傷は、手関節に強い背屈力や捻れの力が加わること等によって生じる。

 TFCC損傷の臨床症状としては、手関節尺側の運動時痛、前腕の回内外運動制限、遠位橈尺関節の不安定性があり、ドアの開閉のように物を握りしめながらの回内外動作で疼痛等が生じる。

 単純X線写真ではTFCCそのものは描出されないため、TFCC損傷を診断するためには、徒手検査(前腕回外位で尺屈する等のストレステストで疼痛を訴えることが多い、遠位橈尺関節の不安定性があるときはピアノキーサインが陽性となる)のほか、MRI検査関節造影検査が有用とされている。

 もっとも、MRIによる診断は機械の性能や撮像法に左右され判別が難しいこともある。

 TFCCは遠位橈尺関節と橈骨手根関節の隔壁であり、正常では両者間の交通は見られないが、TFCC損傷の場合、関節造影検査により、造影剤の橈骨手根関節から遠位橈尺関節への漏出やTFCC内への侵入がみられる。」

 判決文をみると、原告の右手関節の痛みは、事故の2日後から現在まで一貫として痛みを訴えていること、ドアノブやペットボトルを回す際に痛みを感じたと訴えているがこれはTFCC損傷の臨床症状に一致すること、徒手検査の結果が整合していること、本件事故の態様がTFCC損傷の発生との間にも整合性があること、関節造影検査において造影剤の流入が認められたことを理由に、TFCC損傷が認められると判断しております。

 MRI画像については、医師により判断が分かれているところ、MRIによる検査は判別が難しいことから、MRIの画像のみではTFCC損傷を認めることは困難としております。

 これって、12級13号では難しかったんですかね。。。

 判決は、「その等級については、原告の症状経過、徒手検査の結果等に照らして、14級9号の限度で該当すると認める」とされています。

 なんで、12級ではないのでしょうか。。。。

 MRI画像でははっきりしない、関節造影検査は事故から1年余り経過した時点でされた検査であること、初診時に右手関節の痛みを訴えていないこと、別件事故で右手関節等の痛みを訴えていたこと等が不利に働いたのですかね。判決文から明らかでないので分析が難しいです。

 いえることは、自賠責保険で非該当の場合には、具体的な主張立証がなければ、後遺障害が認定されにくいということです。  

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