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書籍紹介(交通事故)

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2018年6月20日 (水)

【頸髄損傷】 52歳男子7級主張の中心性頸髄損傷は、特徴的な症状と合致しないと否認し、自賠責同様14級9号を認定した事案 大阪地裁平成29年10月18日判決

 自保ジャーナルNo2015号で紹介された大阪地裁平成29年10月18日判決です。

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 原告普通貨物車が停止中、被告普通貨物車に追突され、中心性頸髄損傷等から7級4号後遺障害(自賠責14級9号)を主張する52歳男子原告の事案につき、

 本件事故直後の原告の主な症状は、左足関節及び左足の底背屈の制限や、左大腿部後面の痛み、左足の知覚鈍麻であり、上肢については、本件事故翌日の平成23年7月12日頃から同月19日頃まで、左手指等の上肢のしびれを訴えているにすぎず、B病院退院後、平成24年5月25日に右手のしびれや脱力を訴えるまでの間、B病院やE診療所に退院した際に、上肢のしびれや麻痺等の訴えやこれに対する治療があったとは認められない

 中心性頸髄損傷では、上肢の麻痺が下肢と比較して重度であるところ、原告は、本件事故直後、下肢に運動制限や知覚鈍麻の症状が現れているのに対して、上肢は左手指のしびれがあったにすぎないから、原告の同症状は、中心性脊髄損傷の特徴的な症状と合致しないとして、原告主張の中心性頸髄損傷を否認しました。

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 田舎弁護士の事務所でも、時折、頸髄損傷という傷病名の方が相談にこられることがあります。ただ、中には確定的な所見がなく、期待する程の後遺障害認定が取れていないケースもあります。車椅子で事務所にこられて、非該当や14級程度しか認定されていないものもありますが、弁護士は医者でないので主治医の積極的な協力が得られない案件は非常に厳しいです(°°;)



2018年6月17日 (日)

【MTBI】 49歳主婦主張の7級高次脳機能障害は意識障害等認められ主張の根拠の診断書及び意見書は、採用し難いとして発症を否認しました。横浜地裁平成29年12月26日判決

 自保ジャーナルNo2015号で紹介された横浜地裁平成29年12月26日付判決です。

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 乗用車を運転して停止中に被告乗用車に追突され、頚部捻挫等から自賠責14級10号後遺障害認定も、

 軽度外傷性脳損傷による7級4号高次脳機能障害を残したとする49歳主婦の原告につき、

 本件事故前後の状況についての原告の説明には、具体性及び一貫性があり、本件事故当時の記憶に欠落があることはうかがわれず、原告自ら意識消失がなかった旨医療機関に申告していることからすれば、本件事故後、意識消失はなかったと認められる

 原告は、本件事故後パニック状態になった旨供述するが、原告が本件事故時にシートベルトを着用していたことや医療機関初診時に何ら頭部の打撲等について訴えがなかったことからすれば、本件事故時に原告が頭部を直接打撲することはなかったと推認される。

 原告が本件事故後、事故現場で警察の事情聴取に対応した後、後部に損傷が生じた原告車を通常よりも慎重に運転して帰宅したこと、本件事故後の健忘もなかったことに鑑みても、WHOによる軽度外傷性脳損傷の診断基準として挙げられているような意識障害が生じたとは認められない

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 MTBIはハードルが高そうです。。。なお、本件事故後に原告の主訴や症状の内容や程度の拡大、増悪が見られた点も、マイナスに働いたようです。

 

 

 

2018年5月19日 (土)

【むち打ち損傷】 8年4ケ月前に14級9号の認定を受けている被害者 名古屋地裁平成29年4月21日判決

 交通事故民事裁判例集第50巻第2号で紹介された名古屋地裁平成29年4月21日判決です。

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 事故による受傷につき、外傷性頚部腰部症候群、両側僧帽筋損傷、両側大後頭神経痛、頸髄浮腫等の診断を受け、現時点においても、頭・首・腰の痛み、上半身から指先にかけてのしびれがあるとする原告(49歳土木建築業)の後遺障害の有無・程度につき、

 症状の一貫性、治療経過、車両の損傷状態等や労働基準監督署調査官の意見等も考慮して、

 14級9号相当の後遺障害が残ったものと認め、

 本件事故の約8年4ケ月前の交通事故による同様の部位についての後遺障害(14級9号)の症状は、

 本件事故時には残存していなかったとして、原告の上記症状について、14級相当の後遺障害が残存し、その内容及び程度等から、労働能力喪失率は5%、労働能力喪失期間は5年と認めて、後遺障害による逸失利益を算定しました。

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2018年5月17日 (木)

【むち打ち損傷】 7年半前の別件事故で併合14級認定を受ける35歳男子の本件事故による後遺障害を併合14級と認定した事案 神戸地裁平成29年9月28日判決 

 自保ジャーナルNo2012号で紹介された神戸地裁平成29年9月28日付判決です。

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 7年半前に別件事故で自賠責併合14級認定を受ける35歳男子原告は、自動二輪車で直進中、被告右折乗用車に衝突され、外傷性頸椎椎間板ヘルニア等から14級9号後遺障害が残存したという事案です。

 原告は、本件事故により、頸椎捻挫、腰部打撲の傷害を負い、初診時から継続して、頚部痛、腰痛、右足のしびれ感の症状を訴えており、

 さらに、本件事故の態様及び原告車の破損状況からすると、原告が原告車もろとも転倒し、被告車に衝突した際に、原告の身体に対しても相当程度の衝撃が加わったものと推認されることも踏まえれば、

 原告には、後遺障害診断書に記載された頚項部痛、腰痛、右下肢のしびれ感の後遺障害が残存しており、受傷時の状況や治療の経過、医師の診断内容などからすれば、頚部及び腰部に関し、局部に神経症状を残すものとして、それぞれ別表第二14級9号に該当し、別表第二併合14級に相当する後遺障害が残存したとし、

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 別件事故による後遺障害につき通院治療等を行っていなかった原告が、本件事故を機に、頚部や腰部の症状を訴えるようになったこと、

 別件事故から本件事故まで約7年半経過していること

 自賠責保険の事前認定手続きにおける判断も、他覚的所見が認められず、別件後遺障害認定があるため、本件事故による後遺障害が別表第二14級相当に留まるかぎり、障害程度を加重したものとは捉えられず、自賠責保険における後遺障害には該当しないとの判断をしているのであり、本件事故による別表第二14級相当の後遺障害が残存することを否定する趣旨とまではみられないことを併せ考えれば、

 原告が本件事故を機に訴えるようになった各症状については、自賠責保険の事前認定手続における判断にかかわらず、別表第二併合14級と認めると認定しました。

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2018年5月16日 (水)

テレビに出演しました。 「ますあつ法律相談所」

2018年5月 6日 (日)

【解決実績】 当初提案約3300万円(実質)を判決で約6500万円までUPしました。

 高次脳機能障害第7級第4号の事案(20歳代男子)です。

 実質的な提案は当初約3300万円程度でした。裁判の結果、判決では約6500万円までUPしました。

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  一言で交通事故事案といっても、最近は加害者側損害保険会社も本格的に争ってくるケースが増えておりますので、被害者側の弁護士も、医学的な知見、工学的な知見等も必要になっています。

 弁護士であれば、同じように依頼事件を対応できるだろうと思うのは、間違いです。

 怪我の程度が重篤な案件になればなるほど、必要とされる専門的な知識の程度は高まります。

 弁護士に依頼される場合には、①依頼される弁護士が取り扱った交通事故の裁判例が過去どの程度専門誌(自保ジャーナルや交通事故民事裁判例例集等)に取り上げられているのか、②交通法学会や人身賠償科学会に入会し研究会等に参加されているのかどうか(或いは、損害保険協会や自研センターの研修に参加しているかどうか)、③年間加害者側被害者側で民事交通事故とどの程度取り扱っているのか等を確認してみてください。

 当方が取り扱っている事案も、過去に別の弁護士が対応していたという事案も複数きております。きちんと勉強されてきちんと対応されている案件もありますが、中には、放置に近いような案件もあります。pout

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 但し、当事務所は、ご依頼を受けた案件については誠実に対応させていただきますが、相談の段階では、ご相談者にとって気に沿わない説明をさせていただくことがありますが、楽天的な回答をしてしまった場合にとるべき方針を間違ってしまうことから、敢えて、申し上げています。coldsweats02 また、何から何までお任せという事務所でもありません。ご相談者及びご依頼人と二人三脚であるべき賠償額の獲得を目指す事務所です。coldsweats01

2018年5月 4日 (金)

【むち打ち損傷】 後遺障害の認定と異議申立 -むち打ち損傷事案を中心としてー

 保険毎日新聞社から平成30年1月に出版された「後遺障害の認定と異議申立ーむち打ち損傷事案を中心としてー 」です。

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 ①基礎知識、②判例紹介、③異議申立にわけて解説されています。

 田舎弁護士も被害者請求手続で異議申立てを行うことがありますが、その時に大いに参考させていただければと思います。

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2018年5月 3日 (木)

【書籍】 交通事故Ⅱ 損害論 第2版

 信山社から、平成29年11月に、交通事故Ⅱ損害論 が出版されましたので、購入しました。

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 交通賠償における各種損害費目についての、裁判例とその解説という形式をとっております。

 紙データですが、検索しやすいです💦

2018年5月 2日 (水)

【書籍】 実務交通事故訴訟大系

 ぎょうせいから、平成29年11月に、実務交通事故訴訟大系 が出版されましたので、購入しました。

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 第1巻から第3巻までの書籍なので、悩んだ時によむ書籍です。著者の先生方は、いずれも交通賠償分野で第一人者の方々です。

 

2018年5月 1日 (火)

【書籍】 交通事故事件の実務用語辞典

 第一法規から、平成30年2月に、「交通事故事件の実務用語辞典 」が出版されましたので、購入しました。

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 3章から構成されており、①用語使用例(会話を題材に)、②実務の基礎知識、③用語集からなっております。そういえば、田舎弁護士も駆け出しのころは用語がわからなくて、相手方弁護士から少し舐められた経験があります。

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 15年程、大手損保の代理人として、主として加害者側事案を担当してきました。その間に、交通賠償におけるいろんな知見を得て、また得難い経験も得ました。

 今では、加害者側事案の依頼はなくなり、専ら、被害者事案を中心に取り扱っております。日々日々変化が激しい分野なので、基礎的な書籍も購入して勉強していきたいと思います💦

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