【学校】 中公新書 大学改革
中公新書の大学改革を斜め読みしました。
論者は、ドイツの「エクセレンス」という競争の仕組みを念頭に、日本でも「多元的な競争」とその結果の「分権的な選択と集中」が必要だとしております。
以下、P193以下から一部引用したいと思います。
「選択と集中」は大学関係者の間では総じて不要である。
その理由は、それが基礎研究軽視の傾向を生み、日本の研究力を弱めたからである。
しかし、現在の日本の置かれた財産状況を鑑みると、何らかの選択と集中は不可避である。
問題は、選択と集中の実施方法である。
政府が設定したカテゴリーに諸大学を割り振るという上から種別化は、大学にとって望ましいものではない
各大学が自らの強みを把握し、自らの戦略にそった特化を行う。選択と集中は、大学間ではなくて、大学内部で進行すべきである。
すなわち、学内で戦略的と位置付けられた専門分野へ資源配分を集中すべきである。
このためには、個々の大学の経営的力量が問われる。大学が自律的に動くためには、自らの長短所を分析し、それに沿った戦略を立て、さらにその戦略を実行する能力が必要となる。加えて、学内でも分権的コンロトールによる活性化を目指すのなら、学部レベルでも経営人材が必要である。
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