励みになります。クリックお願いします。<(_ _)>

  • にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

<(_ _)>

  • 弁護士ドットコム|無料法律相談・弁護士/法律事務所検索ポータル

書籍紹介(企業法務・金融)

書籍紹介(不動産・建築)

書籍紹介(法律)

« 【消費者法】 免責条項等使用差し止め請求事件 | トップページ | 【労働・労災】 国際自動車事件 最高裁令和2年3月30日判決 »

2021年1月 7日 (木)

【法律その他】 被用者が使用者の事業の執行について第三者に加えた損害を賠償した場合における被用者の使用者に対する求償の可否 福山通運事件

 判例時報No2460号で紹介された最高裁令和2年2月28日付け判決です。 

Kimg7816
(桜井総合公園)
 本件は、トラック運転手であるXが、勤務先であったYに対して、Xが勤務中に起こした交通死亡事故につき、自ら被害者の遺族の1人に対して1500万円余りの損害賠償をしたことにより、Yに対する求償権を取得したとして、同額の求償を求めた事案です。
 原審は、使用者と被用者の共同不法行為が成立する場合を除き、被用者から使用者に求償することはできないと判断したため、Xが上告受理を申し立てた事案です。
 昔は、使用者責任の根拠は代位責任とされ、そのため、使用者には負担部分がないことから、逆求償は×という見解が強かったです。
 しかし、最高裁は、
 被用者が使用者の事業の執行について第三者に損害を加え、その損害を賠償した場合には、被用者は、使用者の事業の性格、規模、施設の状況、被用者の業務内容、労働条件、勤務態度、加害行為の態様、加害行為の予防又は損失の分散についての使用者の配慮の程度その他諸般の事情に照らし、損害の公平な分担という見地から相当と認められる額について、使用者に対して求償することができると判断して、原審の判断を破棄しました。
 また、菅野博之、草野耕一裁判官の補足意見は、「通常の業務において被用者が負担すべき部分は、僅少なものとなることが多く、これを零とすべき場合もあり得ると考える」、三浦守裁判官の補足意見は、「使用者が、経営上の判断等により、任意保険を締結することなく、自らの資金によって損害賠償を行うこととしながら、かえって、被用者にその負担をさせるということは、一般に、上記の許可基準や使用者責任の趣旨、損害の公平な分担という見地からみて相当でない」と述べています。
 このことから、Xの逆求償は、差し戻し審では、かなりの金額が認められるのではないかと想像しています。

« 【消費者法】 免責条項等使用差し止め請求事件 | トップページ | 【労働・労災】 国際自動車事件 最高裁令和2年3月30日判決 »

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

書籍紹介(労働・労災)

無料ブログはココログ