【行政】 地方議会が行った議員に対する出席停止処分
判例時報No2395号で紹介された仙台高裁平成30年8月29日判決です。
地方議会が行った議員に対する出席停止処分が議員報酬減額につながるような場合には、その処分の取消等を求める訴えは、司法審査の対象となるとされた事例
従来の最高裁判決は、出席停止は、法律上の争訟に該当しないが、除名は、法律上の争訟に該当すると判断されています。
原審も、同様の判断ですが、仙台高裁は、出席停止といえども議員報酬の減額につながるような場合には、法律上の争訟に該当すると判断しました。
最高裁に上告・上告受理申立てがされております。
出席停止処分は議院の権利行使を一時的に制限するものにすぎないことから、仙台高裁の判断は覆るのではないかと思われます。地方議会の自律性こそ重んじられるべきでしょう。
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