励みになります。クリックお願いします。<(_ _)>

  • にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

<(_ _)>

  • 弁護士ドットコム|無料法律相談・弁護士/法律事務所検索ポータル

書籍紹介(企業法務・金融)

書籍紹介(不動産・建築)

« 弁護士の採用にあたっての、ポイント | トップページ | 愛媛経済同友会主催の日本銀行松山支店長講演会に出席しました »

2017年3月25日 (土)

【法律その他】 忘れられる権利 最決平成29年1月31日

 判例時報No2318号で紹介された最決平成29年1月31日です。

 事案の概要は以下のとおりです。

 本件は、平成23年11月に男性が児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律違反の容疑で逮捕された事実がインターネット掲示板に多数回書き込まれ、事実等が書き込まれたウェブサイトのURL等情報である検索結果に表示されていたため、人格権乃至人格的利益に基づき、この検索結果の削除を求める仮処分命令の申立てをした事案です。

 第1審は、忘れられる権利を認め、仮処分を認めましたが、第2審は、忘れられる権利を認めず、仮処分を認めませんでした。

 最高裁は、第2審の判断を是認しました。

 まず、個人のプライバシーに属する事実をみだりに公表されない利益は、法的保護の対象となることを明らかにしました。他方で、検索結果の提供は検索事業者自身による表現行為という側面を有することにも言及しました。

 その上で、最高裁は、従前の表現の自由とプライバシー保護との間の比較衡量論に基づき、次のような判断枠組みを示しました。

 検索事業者が、ある者に関する条件による検索の求めに応じ、その者のプライバシーに属する事実を含む記事等が掲載されたウェブサイトのURL等情報を検索結果の一部として提供する行為が違法となるか否かは、

 ① 当該事実の性質及び内容、

 ② 当該URL等情報が提供されることによってその者のプライバシーに属する事実が伝達される範囲とその者が被る具体的被害の程度、

 ③ その者の社会的地位や影響力、

 ④ 上記記事等の目的や意義

 ⑤ 上記記事等が掲載されたときの社会的状況とその後の変化、

 ⑥ 上記記事等において当該事実を公表されない法的利益と当該URL等情報を検索結果として提供する理由に関する諸事情を比較考慮して判断すべきものとしました。

 そして、当該事実を公表されない法的利益が優越することが明らかな場合には、検索事業者に対し、当該URL等情報を検索結果から削除することを求めることができると判示しました。

 本件においては、児童買春が社会的に強い非難の対象とされることなどから、今なお公共の利害に関する事項であること、

 また、本件検索結果は、抗告人の居住する県の名称及び抗告人の氏名を条件とした場合の検索結果の一部であるため、本件事実が伝達される範囲はある程度限られたものであるとされました。

 抗告人が妻子とともに生活し、罰金刑に処せられた後は一定期間犯罪を犯すことなく民間企業で稼働していることなどの事情を考慮しても、本件事実を公表されない法的利益が優越することが明らかであるとはいえないと判断しました。

 是非とも知っておかなければならない裁判例です。

 019

« 弁護士の採用にあたっての、ポイント | トップページ | 愛媛経済同友会主催の日本銀行松山支店長講演会に出席しました »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

書籍紹介(労働・労災)

無料ブログはココログ