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2016年5月17日 (火)

【交通事故】 本件事故前から内因性の脳出血が発症していたとして、83歳男子の「左半身麻痺」との因果関係を否認した裁判例

 自保ジャーナルNo1964号で紹介された大阪地裁平成27年9月29日判決です。

 高齢者の方の場合、交通事故の後に、重篤な症状がでることがあり、しばしば交通事故との因果関係が問題になります。

 今回紹介する裁判例もそうです。

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                 (臼杵)


 裁判所は、原告の「左半身麻痺」について、「原告には頭蓋骨骨折や脳挫傷が見受けられないことに加え、

 頭部CT画像上、脳の辺縁部に出血は認められず、脳出血の部位が内奥の右前頭葉部に限られていることに照らせば、原告に生じた脳出血は、外傷性のものではなく、内因性のものであると判断する方がより合理性を有する」といえるが、

 「脳出血の部位のみを捉えて、原告の脳出血が内因性のものであると直ちに結論付けることはできない」とし、

 「原告のCT画像では、血腫の辺縁は整で、周辺に軽度の脳浮腫が認められるから、こうした血腫の形状等からすると、原告の脳出血は、非外傷性の脳出血の特徴を有しているというべきである」等から、

 「脳出血の部位等から、原告の脳出血が外傷性のものである可能性や、本件事故という外的要因を経機として内因性の脳出血が発症した可能性は否定できないものの、

 その一方、本件事故の直前の段階で、既に原告が内因性の脳出血を発症していたところ、その後に本件接触、転倒が起こった可能性が相当程度あるというべきである。

 したがって、本件接触によって原告の脳出血が発症したことにつき相当因果関係があると認めるに足りる証拠はない」

 原告が被告に対して、既払金794万円を控除した約7128万円程度の請求を求めたところ、被告は反対に既払い金の不当利得返還請求を行い、第1審では、原告の請求は棄却し、反対に、被告の請求を認めるという、いわば、原告が返り討ちにあったような結果に終わっています。

 原告から依頼を受けた弁護士も、真っ青になったのではないでしょうか。

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