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2013年3月31日 (日)

【建築・不動産】 仏壇の線香放置は注意義務違反の程度が著しいとして火元の被告に失火責任法における重過失・賠償責任を認めた 広島地裁福山支部平成24年7月19日判決

 自保ジャーナルの1888(2月28日)号で紹介された広島地裁福山支部平成24年7月19日判決です。

 まず、先に、実務ポイントを紹介します(P181、P182)。

 「事業者(溶接作業のミス等)の失火や、個人でも非常識な行為(火をつけたままで石油ストーブへの給油等)による損害賠償判例は時にはあるが、日本では失火責任法により火元の軽過失が免責になっていること、かつ、火元自体も大きな損害を被っていることが通例で現実には賠償資力なしとして訴えの利益がないので、判例もほとんどない。

 火元・類焼者共火災保険等により、自己責任で防御しておくしかないのが通常の認識である。」

 「なお、本件においては、被告の重過失が認定されたが、もし火災保険者が代位求償として火元に求償した場合には、同様に重過失が認定されるとは限らない点は注意を要する。本件訴訟は、類焼者対失火者の個人間の損害賠償請求である限りにおいて認められた事例であり、損保会社が火災保険金を支払うのは契約上当然の責務であり、それを業として利益をあげている。従って、プロ事業者対アマ個人の訴訟となり、損保会社の社会的責務・妥当性とのバランスという判断が別に入ってくるので、その結論は予断を許さない。」

 判決要旨を紹介します(同書P180)。

 火元を被告とし、延焼した隣家原告が被告の重過失に対し不法行為責任等に基づく損害賠償請求につき、

 消防は本件火災原因は消し忘れた線香が何らかの原因で座布団の上に落下し、線香の火が座布団に着火して出火に至ったものと推定する、

 また、重過失認定についても、

 失火罪で起訴され、被告も公訴事実を認め罰金30万円の略式命令を受け、同命令は確定したこと

 被告はいつもろうそくの火と線香の火を消すのに消し忘れて町内の見回りに出かけ、午後6時30分ころ、自宅に戻り、すぐに2階西側の寝室へ上がり、いつの間にか寝てしまったこと

 など、被告には、通常人としての注意義務違反の程度が著しいものであったと認めるのが相当であるとして、被告は、原告に対し、不法行為および失火責任法に基づく損害賠償として、本件火災によって、原告が被った損害を賠償する義務があると認定しました。

 失火責任法の裁判例って、ほとんどきいたことがありません。

 参考になります。

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