励みになります。クリックお願いします。<(_ _)>

  • にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

<(_ _)>

  • 弁護士ドットコム|無料法律相談・弁護士/法律事務所検索ポータル

書籍紹介(企業法務・金融)

書籍紹介(不動産・建築)

« フジグラン今治に行ってきました (^_^) | トップページ | 【金融・企業法務】 貸付契約に関する名義貸し(民法93条ただし書類推適用)の主張が排斥され連帯保証人に対する保証債務履行請求が認容された事例 大阪地裁平成22年6月10日判決 »

2011年1月27日 (木)

【法律その他】 送電線切断事故により電力会社からの送電が停止し、列車の運行が一時不能となり、旅客への払戻し等の損失が発生した場合において、事故と損害発生との間の相当因果関係が否定された事例 東京地裁平成22年9月29日判決

 判例時報No2095号(1月21日号)で紹介された東京地裁平成22年9月29日判決です。

 Y会社の従業員が、クレーン台線のクレーンブームを上げた状態で進行していたところ、川を横断し架設されていた送電線を気づかず、送電線を切断したため、B電力からの送電が停止して、X鉄道会社が運行する列車が一時不能となったため、その損害を、XがYに対して、請求した事案です。

 これと似たような相談は、まれに受けることがあります。事故との間の因果関係が大きな問題になりますねと回答することになろうかと思いますが、本件ケースにおいても、まさに因果関係が正面から問題となりました。

 裁判所は、Bから送電を受けていたXの主張する損害は、二次的に発生したものであり、本件事故以外の諸種の要因と結びついた特別の事情により生じたものであり、Yの従業員らに予見可能性が肯定できるかが問題となるとした上、

 現代社会における電力の影響が無限に拡大し得るから、加害者が停電により影響が及ぶ可能性をごく抽象的でも認識可能であれば、すべての損害につき予見可能性を肯定すると、損害賠償の範囲が不当に拡大し、加害者にとって酷な結果をもたらすと指摘し、

 過失による事故を起因とする公共事業の遂行に伴う二次的損害の賠償の要否を判断する際には、右特殊性も考慮して、相当性を慎重に判断すべきであるとし、

 本件について送電線の切断と停電の可能性、電力会社の判断、加害者の従業員の認識を考慮し、Yの従業員に送電線を切断すれば停電事故が発生するとの予見が可能であったとも直ちにはいえず、停電事故の発生が予見可能であったとしても、Xの主張の損害の前提となる特別の事情の予見可能性があったとはいえないとし、相当因果関係を否定し、請求を棄却しました。

 損害賠償の因果関係の基本的な考え方としても参考になると指摘されています。

« フジグラン今治に行ってきました (^_^) | トップページ | 【金融・企業法務】 貸付契約に関する名義貸し(民法93条ただし書類推適用)の主張が排斥され連帯保証人に対する保証債務履行請求が認容された事例 大阪地裁平成22年6月10日判決 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

書籍紹介(労働・労災)

無料ブログはココログ