【流通】 食品の裏側 東洋経済新報社 阿部司著 2005年発行
「食品の裏側」 びっくりですねえ。
例えば、ファーストフードの店で、コーヒーフレッシュが「ご自由にお取り下さい」と言わんばかりたくさん置いていますが、実はこれミルクではない可能性があるのです。
実は、植物性油脂、つまり、サラダ油を主原料とするものであり、ミルクや生クリームは一滴も入っていないのだそうです。
先日も、特急電車に乗った際に、ホットコーヒーを注文しましたがその際に付けられた「ミルク」の袋には、植物油脂と記されていました。それ以降、「コーヒーフレッシュ」を入れる気分にはなりません。
また、「低塩梅干」は返って高塩梅干よりも身体に悪いかもしれないのだそうです。つまり、塩は、保存効果もあるため、通常、梅の重量の10から15%の塩を使います。ところが、低塩にするのであれば、塩の効果を他の添加物で補うことが必要になります。
醤油もそうです。普通、醤油って、大豆と小麦、塩とこうじですが、特売品で売られている醤油は、化学調味料でうまみを出し、甘味料で甘みをつけ、酸味を出すために、酸味料も入れるなど調味料満載の醤油代替物だそうです。
著者によれば、極力避けたい添加物として、①合成着色料 赤102、赤3、黄4、黄5、青1、青2など、②発色剤 亜硝酸ナトリウム、③合成甘味料 サッカリンナトリウム、アスパルテーム、アセルスファンK、④酸化防止剤 BHT、⑤合成保存料 ソルビン酸、安息香酸ブチル、⑥防かび剤 OPP、TBZなどのようです。
安全性に問題があるのに、これらの添加物については、一定の条件の下で使用が認められています。これからは注意しながら、摂食していく必要があると思いました。
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