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2010年4月18日 (日)

【行政】 市立小学校5年生の児童が学校の教諭から体罰を受けた後自殺したが、体罰と自殺との相当因果関係を認めて、被害児童の親権者の市に対する国賠請求が認容された事例 福岡地裁平成21年10月1日判決(控訴)

 判例時報No2067号(平成21年10月1日号)で紹介された福岡地裁平成21年10月1日判決です。

 本件は、北九州市立小学校5年在学中のAが自殺したのは、担任教諭Bの違法な体罰等が原因であるとして、北九州市に対して国家賠償法1条1項に基づき損害賠償を求めた事案です。

 裁判所は、担任教師Bの行為は、違法行為であると認定しました。

 Aは、体育と図工の授業を除き最初の5分ないし10分しか授業に集中できず、自分の席で漫画を読んだり落書きをしたり机にふせたりしており、Bより注意されても素直に聞き入れず、反抗することも多かったこと

 本件事故当時、教室内でAが新聞紙を棒状に丸めたものを振り回し、聴覚障害のある児童Cの顔にあてたことにつき、BはAの行動をいさめる必要性から、級友の居並ぶ教室内でAの胸ぐらを両手で掴みゆすったこと

 Bは、そのためAが床に倒れ、精神的にショックを受けたことに配慮することなく、Aの「帰る」との言葉を聞いて、感情的に「勝手に帰んなさい」と言い返して、そのまま背を向けて放置したこと

 これらのBの行為は教員に許容される懲戒権の範囲を越えた違法行為といえること

 Aが衝動的な行動に陥りやすい児童であることはBも十分に認識していたこと

 を考慮すれば、

 Bとしては、教室を飛び出したAを追いかけ、Aの精神的衝撃を和らげる措置を講ずるべき義務があるのにこれを放置せずAを放置した過失がある

 他方で、Aの自殺は、Aの心因的要因が相当程度寄与していること

 自殺自体が損害の拡大に寄与していること

 を理由に、損害額の90%を減額しました。

 

 指導が困難な児童に対して、先生が感情的な対応をしてしまったため、最悪の結果を招来させてしまったケースです。先生は、感情をあまり表に出さず、まじめにかつ誠実に仕事をこなす人物として信頼されていたようですが、今回は、感情が出てしまったようです。指導が困難な児童に対して、先生をサポートできるような態勢を構築していく必要を感じました。

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