【流通】 食品トレーサビリティ
チェーンストアエイジ・2010年4月1日号で紹介されていた記事です。
食品トレーサビリティについての特集です。
トレーサビリティとは、trace(追跡)と、ability(可能性、能力)の2つの単語を合わせた造語であり、直訳すれば、追跡可能性、即ち、食品の移動を把握する可能性や能力を意味します。
2001年のBSE(牛海綿状脳症)が日本にも上陸したことに伴い、2003年12月からデータベース化が始まった「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法」、いわゆる牛肉トレーサビリティ法が成立し、2004年12月1日からは外食や小売りの売場での個体識別表示が始まりました。
2010年10月から、米トレーサビリティ法によって、米穀や米菓、清酒などの米関連製品では産地名や入出荷日などの表示が必要になり、小売りの現場でもそのために準備を進めているところです。
牛肉、米以外の食品についても、農林水産省の委託を受け、関係する業界団体がとりまとめ役となって着々進んでいるようです。
手引きについても、青果物、貝類、養殖魚、のり、豚肉、鶏肉等が作成されているようです。
そして、この記事では、主要なGMSが、どのようにカスタマーに明示しているのか、HP上で探ってみたようです。
例えば、イオンは、生産者検索がHPで簡単にできるようになっています。このあたりの配慮はさすがイオンさんだと思います。
記事にも、「この点に関しては、一定規模の売上ボリュームを期待できるイオンとイトーヨーカ堂が、リージョナルのSMチェーンよりも、一歩も二歩も先行していた」(同書P107)と書かれていました。
「トレーサビリティ」 記憶しておかなければならない言葉の一つです。
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