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2009年12月25日 (金)

【流通】 よくわかる流通業界 日本実業出版社

 日本実業出版社から、平成21年6月10日に発行された「よくわかる流通業界」という書籍です。

 著者の月泉博氏は、山一証券、流通誌編集記者、コンサルタント会社を経て、現在、商業開発のディレクターをされておられるようです。

 著者は、マーケティングの視点の転換を求めています。つまり、「作ったモノをいかに効率よく売るか」という、そんな売り手発想のマスマーケティングに、現在の消費者は見向きもしないと指摘します。

 「不特定多数の大衆を十把ひとからげにして、商品市場シェアの極大化を目的としてきた従来のマスマーケティングから、一人ひとりの顧客が生涯に消費するシェア=価値をいかに高めるかというワントゥワンマーケティングへの移行が求められる」と指摘しています(同書P249)。

 このOne tp One マーケティングへの移行は、小売り主導で行う必要があり、それを支えるのは、「顧客データサービスの充実とその効果的活用が必要」であるとしています。

 そして、「これからの時代は、地域密着、顧客密着の強いことが小売業の条件だ」と結んでいます。

 そのための手段の1つとして、FPS(Frequesut Shoppers Program)の導入が必要かもしれません。これにより、「中長期的に企業と顧客がよい関係で結ばれ、そこにロイヤルティが醸成される」ことにつながります。

 そういえば、私は、楽天市場の会員ですが、同社のシステムって、まさに、企業(楽天)と顧客がよい関係になっているような印象を受けています。

 なお、同書には、圧倒的「2強」がリードする今後の再編の行方はということで、「再編の台風の目になるユニー」として、次のような解説がなされています。

 「さて、大手GMS系業界全体としては、今後どう動いていくのだろうか。前述のようにダイエーの提携先がイオンに決まり、また後述するが、西友は米ウォルマートの完全子会社として08年4月に上場廃止になったため、この両社が今後の再編の核になることはないだろう。

 そうした中、俄然注目を集めるのがユニーの動向だ。同社は06年に伊藤忠商事と包括的な業務提携を結んでおり、そうした力も借りて2強に伍していく連合体を形成するのでは、という見方も業界内にある。いずれにしても同社が再編の台風の目になるのは間違いがない。

 一方、図表Aでは6位以下の、イズミ、平和堂、イズミヤ、フジといった地方の有力リージョナル企業が、今後とも自主独立路線でいくのか、あるいは合従連衡の渦の中にのみ込まれるのかも、大きな注目ポイントである」(同書P140)

 また、同書には、「勝ち組」になるためには、差別化するか、圧倒的な一番企業になるしかないと指摘しています。この指摘は、将来の弁護士事務所にもいえそうです。

 ところで、同書は大阪出張の行き帰りの電車の中で読みました。電車ってすることが読書か音楽(或いは講義)をきくくらいですが、後者は、睡眠を誘うので、やはり読書がいいようです・・・大阪の地下鉄の社内は、相も変わらず、司法書士の広告だらけです。見渡す限り、全て過払金への誘引を目的とされているもののようですが、見苦しい限りです。とはいっても、資本主義社会では仕方がありませんが・・・

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