励みになります。クリックお願いします。<(_ _)>

  • にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

<(_ _)>

  • 弁護士ドットコム|無料法律相談・弁護士/法律事務所検索ポータル

書籍紹介(企業法務・金融)

書籍紹介(不動産・建築)

書籍紹介(法律)

« 【建築・不動産】 1 信頼関係の破壊を理由とする賃貸借契約の解除が認められなかった事例 2 立退料の支払いを正当事由の補完事由として、老朽化した建物の解約申入れに基づく明渡請求が認容された事例 | トップページ | 【行政】 滞納地方税の徴税経緯を記録した個票が、つくば市情報公開条例で定める非公開情報に該当し、実施機関には部分公開も義務付けられないとして、個票についてされた非公開決定の取り消し請求が認められなかった事例(東京高裁平成20年3月12日) »

2009年3月11日 (水)

【行政】 授業の休み時間中に発生した特別支援学級に在籍する当時8歳の自閉症児の転落負傷事故につき、担任教諭の指導に過失を認め、市に損害賠償を命じた事例(東京地裁八王子支部平成20年5月29日)

  判例タイムズNo1286号(3月1日号)で紹介されている裁判例です。

 X1は、自閉症児であり、平成16年11月当時、被告のY市の設置する小学校の特別支援学級の3年生でした。

 体育の授業開始前の休み時間中、X1が体育館内にある倉庫に出入りするなどしていた様子を目撃したX1の担任教諭であるY3から、「体育倉庫に入ってはいけません」と注意を受けたにもかかわらず、X1は再度別の倉庫に入っていきました。

 これをみたY3は、X1の入った倉庫の扉をあけ、倉庫内にいたX1に対し、「倉庫に入ってはいけないと言ったでしょう。そんなに入っていたかったら、入っていなさい。」と叱責した上、倉庫の扉を閉め、扉の前でX1が出てくるのを待ったが、X1が出てこなかったので、扉をあけたところ、X1の姿はありませんでした。

 その後、X1は、顔面から出血しながら学校1階の昇降口から校舎内へとはいってきたところを発見されました。

 裁判所は、

 まず、Y3による閉じこめ行為については、X1が倉庫の窓から地面に転落したとの事実を認定した上で、特別支援学級の担任教諭は、障害を持つ児童1人1人の行動の特質に対し日頃から注意し、自ら危険行為に出るおそれのある児童については、かかる結果の発生を回避すべく十分な指導や配慮をすべき義務がある

 Y3は、本件事故当時特別支援学級の担任となってから5年弱の経験を積み、その間、特別支援学級での教育指導に特化した研修を受け、毎年自閉症児や自閉症的傾向を持つ児童を指導してきたのであるから、X1に自閉症児の特徴である危険認知能力や判断能力が乏しい面があることを認識していたといえ、Y3は、Y3の閉じこめ行為によってX1に不安や混乱が生じて、X1が倉庫から脱出するために窓から外に出ることは十分に予見可能であったと判断して、Y3の過失を認定しました。

 Y市は、X1が自閉症児であることを理由に、素因減額ないし過失相殺も主張していたようですが、裁判所から一蹴されています。さすがに、子どもの場合には、抵抗がありますね。

 今回の判タには、「新民事訴訟法と法曹養成制度」と題する論文も掲載されています。現在の法科大学院制度、司法修習制度などに対する問題点を、わかりやすく整理して論じられている文章でした。

« 【建築・不動産】 1 信頼関係の破壊を理由とする賃貸借契約の解除が認められなかった事例 2 立退料の支払いを正当事由の補完事由として、老朽化した建物の解約申入れに基づく明渡請求が認容された事例 | トップページ | 【行政】 滞納地方税の徴税経緯を記録した個票が、つくば市情報公開条例で定める非公開情報に該当し、実施機関には部分公開も義務付けられないとして、個票についてされた非公開決定の取り消し請求が認められなかった事例(東京高裁平成20年3月12日) »

2018年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

書籍紹介(労働・労災)

無料ブログはココログ