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2008年4月23日 (水)

光市母子殺害事件 の 差し戻し前控訴審の弁護人

 今回の差し戻し後控訴審の判決書には、以下の記載がありました。

 「特に、差し戻し前控訴審の国選弁護人2名は上告審において私選弁護人に選任されているところ、これは、被告人が両弁護士を信頼したからこそ弁護人として選任したものと解される。
 そして、差し戻し前控訴審の国選弁護人が選任されてから上告審で公判期日が指定された平成17年12月6日までの問、弁護人は被告人と296回もの接見をしている。しかも、被告人は父親との文通が途絶え、弁護人が衣服、現金などの差し入れをしてくれるなど親代わりになったような感覚であった旨供述」

  上告審以降、差し戻し前の控訴審での弁護人の弁護活動に対して、一方的に非難が加えられることが少なくなかったように思われます。

 これまで、差し戻し前控訴審の弁護人の弁護活動については、マスコミなどでもほとんど報道されなかったことから、余りよくわかりませんでした。

 そのため、私も、国選弁護だから手抜き弁護でもしたのかな?と思っていました。

 実際には、国選弁護でありながら、ものすごく熱心に弁護しているじゃないですか。

 国選弁護人が、「296回」も被告人と面会するなんて、普通の弁護士ではないことです。すごいです。

 また、弁護方針も、死刑を回避するため、犯罪事実自体は争わず、反省という情状立証を主眼におき、その結果、控訴審では、無期懲役という成果も得ています。

 上告審以降に、差し戻し前控訴審の弁護人を非難した人たちは、彼らに謝罪するべきだと思います。

 量刑の判断に際して控訴審判決は、以下のとおり述べています。

 「被告人は上告審で公判期日が指定された後、旧供述を一変させて本件公訴事実を全面的に争うに至り、当審公判でもその旨の供述をしたところ、被告人の新供述が到底信用できないことに徴すると、被告人は死刑を免れることを企図して旧供述を翻した上、虚偽の弁解を弄しているというほかない。

 被告人の新供述は、第1の犯行が殺人および強姦致死ではなく傷害致死のみである旨主張して、その限度で被害者の死亡について自己の刑事責任を認めるものではあるものの、第2の殺人および第3の窃盗についてはいずれも無罪を主張するものであって、もはや被告人は自分の犯した罪の深刻さと向き合うことを放棄し、死刑を免れようと懸命になっているだけであると評するほかない。

 被告人は遺族に対する謝罪や反省の弁を述べるなどしてはいるものの、それは表面的なものであり、自己の刑事責任の軽減を図るための偽りの言動であるとみざるを得ない。

 自己の刑事責任を軽減すべく虚偽の供述を弄しながら、他方では、遺族に対する謝罪や反省を口にすること自体、遺族を愚弄(ぐろう)するものであり、その神経を逆なでするものであって、反省謝罪の態度とは程遠いというべきである。」

「今にして思えば、上告審判決が、弁護人らが言及する資料などを踏まえて検討しても、上記各犯罪事実は、各犯行の動機、犯意の生じた時期、態様なども含め、第1、2審判決の認定、説示するとおり揺るぎなく認めることができるのであって、指摘のような事実誤認などの違法は認められないと説示したのは、被告人に対し、本件各犯行について虚偽の弁解を弄することなく、その罪の深刻さに真摯(しんし)に向き合い、反省を深めるとともに、真の意味での謝罪と贖罪(しょくざい)のためには何をすべきかを考えるようにということをも示唆したものと解される」

 結局、不自然な弁解は、被告人の不利な結果として、はねかえってきたようです。

 説得力のある判決であり、死刑は当然だと思います。 

 不自然な弁解を貫き通すということが極刑を招く可能性が高いということを、凶悪事件を弁護する際には、被告人に十分に説明する必要があります。

 そして、被告人がそのことを十分に理解した上で、それでもなお不自然な弁解を強く主張した場合に、弁護人は、それに拘束されるわけであり、弁護人に対してまで、強い非難を浴びせられるのは、正直、つらいところです。

 

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