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2008年3月22日 (土)

【医療事故】 強直性脊椎骨増症の患者に頸椎骨切除手術を実施したところ、手術部位の出血が凝血塊となり反回神経を圧迫麻痺させ、呼吸困難となって患者が死亡した場合に、医師には、手術後の呼吸管理を怠った過失があるとして、病院側の損害賠償責任が認められた事例(名古屋地裁・平成19年1月31日)

 判例時報No1992(3月21日)号搭載の裁判例です。

 太郎さんは、平成15年8月11日、呼吸苦を訴えて、Y病院を受診したところ、椎体の骨性病変が認められ、強直性脊椎骨増殖症(ASH)と診断されました。

 ※ASHとは、強直性脊椎炎などの一次性の原因がなく、脊椎靱帯とくに前縦靱帯骨化を来す疾患であって、前縦靱帯の骨化が進行すると、嚥下障害、嗄声等の症状が発症するとされる病気です。

 平成15年11月7日、太郎さんは、Y病院に入院し、11日、頸椎骨切除手術を受けました。

 ※頸椎骨切除手術とは、気管及び食道を圧排していた第三頸椎から第七頸椎の隆起した巨大骨塊をノミで削り落とし、出血部位をボーンワックスで可及的に止血した後、ペンローズドレーンを創部に留置する手術。

 ところが、手術部位の出血が凝血塊となり、これがその周辺の反回神経を圧迫、麻痺させ、声帯が閉塞したことにより、呼吸困難が生じ、死亡するに至りました。

 そこで、太郎さんの遺族が、①術後に適切な経過観察をしなかった、②呼吸困難となった際に迅速に気道確保をしなかった、③術後に適切なドレーンを選択しなかったなどの過誤があったとし、Yに対して、不法行為又は債務不履行に基づく損賠賠償を提訴しました。

 名古屋地裁は、

①太郎の死因は、手術部位の出血が凝血塊となり、これがその周辺の反回神経を圧迫、麻痺させ、声帯が閉塞したことにより、呼吸困難が生じ、死亡した

②手術部位の凝血で反回神経を麻痺させ、声帯が閉塞して呼吸困難が生じることは、総合病院の医療従事者にとっては、予見可能性が存在したと判断される

太郎の血圧が上昇し、体動が激しく、痰を吸引できない状態になったとしても、術後の通常の不穏と即断し、呼吸困難に対応する措置を講じなかったのであるから、経過観察において、注意義務を懈怠した過失がある

④呼吸困難となった際、直ちに気管内挿管が気管切開できるように準備し、容態が急変した際、これらの措置を講じていれば、救命できた蓋然性が高いというべく、右経過観察義務懈怠と太郎の死亡との間には因果関係が認められる

 と判断しました。

 判例時報の解説によれば、外科的手術後の患者の容態観察、管理の過誤については、分娩後の産婦に対する観察、管理を始め、裁判例としては少なくないようです。

 医療事故については、判例時報でも比較的よく紹介される種類の裁判例ですが、医学的な知識や医者の協力が必要であるため、一般的なマチ弁ではなかなか対応が難しい種類の相談になります。

 私の場合、損保会社からの依頼事件(交通事故)が多いため、整形については多少勉強しましたが、医療過誤ということになると、分野が広いため、大変です。

 現状としては、医療過誤を積極的に取り扱う弁護士に依頼された方が無難でしょう。

 日々日々、仕事に邁進し、また、研修を怠らないということですが、家に帰ると、疲れているため、なかなか勉強がはかどりません。

 今日午後から、弁護士知財ネット地域会(四国ブロック)が松山で開催されるため、幽霊理事の私も、一応出席する予定です。講師は、弁護士の伊原友己先生です。伊原先生は、日弁連法務財団の知財ゼミで大変お世話になりました。再会は、4年ぶりです。知財の知識も、あれ以来、まともに勉強していないため、かなり喪失しているのではないかと思い、びくびくです。

 また、4月から、建築士さんの会社の顧問に就任します。建築基準法や都市計画法なども、改めて、基本から勉強し直す必要がありそうです。

 弁護士一人では全部の対応に手が十分廻りませんね。

 人当たりの良い、勉強熱心な新人弁護士さんがきてくれればありがたいですが・・・ 

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