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2007年12月 1日 (土)

仮釈放中に再び女性殺害 宇井被告の死刑確定へ

  今回は、殺人というとんでもない犯罪の再犯事件であり、死刑以外の選択肢はありえないという事案でした。

 そして、一部のブログには、前刑の際に担当した弁護人や無期懲役を科した裁判官に責任をかすようなことを主張されているものがありました。

 私も、覚せい剤事件、窃盗事件、傷害事件、飲酒運転などの国選弁護を受ける時がありますが、被告人の中には、何度も同種犯罪を繰り返す人は少なくありません。

 確かに、犯罪を犯す方の背景には、貧困や家庭環境が恵まれないという方は少なくありません。

 しかし、再犯を繰り返す人は、やはり、年齢などを考えると、その人自体に大きな問題があると思います。

 例えば、飲酒運転で何度も服役している人の弁護を受けたことがありますが、裁判のたびにもう二度としませんと反省するものの、数年たつと、飲酒運転でつかまります。

 このような場合、本来は、弁護のしようがありませんが、被告人が裁判の場では反省をしている以上、弁護人の立場としては、それを斟酌してもらうよう弁護を行わなければなりません。

 当然のことですが、弁護人と対極の立場にある検察官は、常習性があり規範意識が鈍磨しているとして再犯の可能性を強く主張してきます。

 最近、一部の方は、弁護に値しない人物に対する弁護についてはかなり厳しい視線を送る方がおられます。

 正直、このような場合には、検察官と同じく、被告人を厳しく弾劾する方がよっぽど気が楽です。

 しかし、被告人から事情をうかがい、その中から、わずかでも被告人のためになることがあれば、それを裁判所に伝えるのが弁護人の仕事なのです。

 そして、裁判官が双方の言い分をきいて、判断します。

 検察官と、弁護人は、対極にありますが、対極にある者からの主張を吟味するのが裁判官であり、このようなシステムは、中世の暗黒裁判の反省から生みだされたものです。

 検察官と弁護人とが同じ極で、被告人を弾劾したら、誰が被告人の主張を代弁するのでしょうか?このような刑事弁護システムで、被告人の人権を守ることができるのでしょうか?

 また、逆に検察官が弁護人と同じように、被告人の利益を考えたら、社会秩序を保てるでしょうか?

 さりとて、一個人として、被害者や社会秩序のことも意識せざるえず、このような場合には、職業としての弁護人の良心と、一個人としての感情との間に、大きな葛藤が生じます。

 しかし、私たち法曹は、一個人としての感情を抑えて、自己の職務に忠実に従事できるよう訓練されています。

 そうはいっても、今回の殺人事件において、あくまで結果論ですが、終身刑(立法論です)、或いは、死刑判決であれば、再犯はありえなかったというのは事実です。

 しかし、前刑の元被告人が再犯をしたからといって、死刑判決を言い渡さなかった裁判官に責任を問うというのも無理な話です。

 もし裁判官の責任を問うということになれば、ほとんどの裁判官は、求刑通りの判決を言い渡すでしょう。再犯の可能性が0%というのはありえないのですから。

 また、弁護人も、同様の理由で、弁護を受けないでしょう。

 前述のブログの記載は、感情論としては大いに理解できますが、仮にそのようにしてしますと、刑事裁判システムは崩壊します。

 そして、死刑判決は、当時の死刑基準では微妙なところだったのでしょう。

 では、これからどのようにすればいいのでしょうか?

 (現在の国民感情から死刑制度は当然維持されるべきですが)新たに、終身刑を導入するべきだと考えています。

 終身刑の導入については、そろそろ国会でも議論してもいい時期にきているのではないでしょうか?

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