日弁連会長選挙 速報
日弁連のHPに、2006年度・2007年度日本弁護士連合会会長選挙仮集計結果(数字は得票数)
平山 正剛 候補(東京弁護士会所属) 7,732
久保利 英明 候補(第二東京弁護士会所属) 3,314
高山 俊吉 候補(東京弁護士会所属) 3,694
という情報が掲載されていました。
意外と、高山先生が善戦されたというか、或いは、久保利先生が、苦戦されたというか、平山先生の大勝という結果に終わりました。
これは、高山先生が、弁護士大増員時代の到来についての危惧感を一番強く訴えていたため、根強い同調票があったのではないかと思います。
他方、久保利先生は、企業弁護士の印象が強烈で、弁護士の大半を占める町弁からすれば、著名ではあっても、業務が町弁の内容と大きく異なるイメージのため、町弁からの票があまりとれなかったことが原因ではないかと想像しています。実際は気さくな方とうかがっております。若手雇用に絞った方がよかったのではないでしょうか?それであれば、私のような浮動票をつかめたのではないかと思います。
これに対して、平山先生は、現在の執行部の路線を継承し、また、そのイメージも、普通の弁護士さんというものであり、町弁側からすれば安心感があったからだと思います。そのため、私も熟慮した結果、迷いつつも、平山先生に投票しました(但し、平山先生に全面的に賛成しているというわけではありません。)。
とはいっても、高山先生が今回善戦されたのは、弁護士大増員時代に対する執行部の批判が多いということを意味します。多くの町弁は、高山先生と同じ意見を共有しておりますので、今後の日弁連の活動は、それらの批判も考慮していただければと思います。
私は、弁護士の数自体増やすことは反対しませんが、現在の3000人ということには強く反対します。反対する理由は、2つあります。
まず、ロースクール経由での弁護士が多くなることが予想されますが、ロースクールで、法的知識や思考をきちんと修得できているのかどうが、疑問をもっております。特に地方のロースクールは本当に心配です。法学部出身者でない者は、在学期間3年、法学部出身者は、同2年ですが、非常に頭が良い人間でもない限り、このような短い時間で、従来の司法試験を合格するための最低限の知識及び思考が得られるとは到底考えにくいと考えられます。
次に、司法修習生の増員が図られるために、ロースクール出身者の修習期間は1年でされ、修習生が大幅増員になることから、これまでのような懇切丁寧な指導が行われるとは到底思えません。現に修習生を指導する側からそのような声も届いています。司法研修所が従来合格留保或いは不合格としていた修習生を世に送り出すことになるでしょう。
その結果、品質保証できないような法曹が大量に生み出されることになるでしょう。
その結果どうなるかといえば、相次ぐ弁護士の不祥事に、弁護士に対する信用の失墜です。
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コメント
トラックバックありがとうございました!
なるほど、こういう状況で平山先生、という結果になっていたのですね・・・。
投稿: 剣竜 | 2006年2月12日 (日) 14:22
トラックバックありがとうございます。
ロースクールによる法曹人口の大増員については、同意見です。
ロースクールができたことによって利益を得るのは、ロースクールを設置した大学だけでしょう
投稿: 横張清威 | 2006年2月13日 (月) 18:13
TBありがとうございました。
ロースクールの現場で教鞭をとっている立場ですが、ロースクールの制度設計については私も疑問をもっています。というか憤懣やるかたないというのが正直な気持ちです。
法律を一から勉強しはじめて3年で現行試験合格レベルの実力を付けることが、勉強時間という物理的制約だけを考えてみてもそうとう無理があることは、誰が考えても明らかだと思います。
ところで、横張清威 さんの
>ロースクールができたことによって利益を得るのは、ロースクールを設置した大学だけでしょう<
というコメントですが、この「利益」が経営的利益を言うのであれば、利益を得ているのはごく一部のローだけなのではないかと思います。
ここ数年でかなり淘汰されるはずです。
うちのローがそうならないように頑張らないといけません。
投稿: モトケン | 2006年2月14日 (火) 14:16
>モトケンさん
なるほど…
噂には聞いていましたが、ロースクールの現状は厳しそうですね…
投稿: 横張清威 | 2006年2月15日 (水) 12:02