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2005年7月20日 (水)

取引履歴の開示

 昨日、最高裁判所にて、「貸金業者は,債務者から取引履歴の開示を求められた場合には,特段の事情のない限り,信義則上これを開示すべき義務を負う」という判決が言い渡され、大阪高裁に差し戻されました。

 従来、貸金業者の中には、取引履歴の開示について、消極的な業者もあり、債務整理に大きな障害となっておりました。

 この判例により、少なくとも、大手の貸金業者は、スムーズに、取引履歴の開示に応じて頂けるでしょうから、今後、債務整理の大きな武器になるものと思われます。

 (判例の要旨)一般に,債務者は,債務内容を正確に把握できない場合には,弁済計画を立てることが困難となったり,過払金があるのにその返還を請求できないばかりか,更に弁済を求められてこれに応ずることを余儀なくされるなど,大きな不利益を被る可能性があるのに対して,貸金業者が保存している業務帳簿に基づいて債務内容を開示することは容易であり,貸金業者に特段の負担は生じないことにかんがみると,貸金業者は,債務者から取引履歴の開示を求められた場合には,その開示要求が濫用にわたると認められるなど特段の事情のない限り,貸金業法の適用を受ける金銭消費貸借契約の付随義務として,信義則上,保存している業務帳簿(保存期間を経過して保存しているものを含む。)に基づいて取引履歴を開示すべき義務を負うものと解すべきである。そして,貸金業者がこの義務に違反して取引履歴の開示を拒絶したときは,その行為は,違法性を有し,不法行為を構成するものというべきである。

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