債務整理
債務整理の相談で、よく、サラ金だけ整理をして下さいとお願いされることがあります。よく話をきいてみると、銀行など他にも借入があり、これらの借入額は、数百万円にのぼっており、それらの返済も考慮すれば、実際は、破産又は個人再生事案が妥当なのではあるが、殊に破産には抵抗感を示す方が多いように感じられます。
このような場合には、一般的には、近い将来、支払い不能な状態になることがめにみえているため、お断りするのですが、このお断りが難しいのです。どうして受けてくれないのか、立腹する方が多いのです。
また、弁護士にたのめば、サラ金の借金は、0にしてもらえるかのように錯覚する方もおられる。このような場合、なぜ、0になると聞いているのか質問すると、回答できません。おそらく、利息制限法での引き直し案件が背景にあるのでしょうが、取引期間が短いもの、期間中借入があるものについては、弁護士も神様ではありませんから、無理なものは無理です。
弁護士による任意整理の場合、普通、サラ金は、金利を0%にしてもらえますが、そうすると、サラ金も商売ではなくなりますから、示談で決まったことはきちんと支払っていくべきでしょう。しかし、依頼時は、絶対に先生に迷惑をかけませんと言いながら、実際には滞ってしまう依頼者が少なからずおります。うちの場合は、できるだけプール金ができるよう工夫をして、支払いができない時期があってもプール金で2~3ヶ月くらいはまかなうことができるようにしております。滞ってしまう場合には、債権者から強く苦情を述べられるため、滞りそうな依頼者の場合には、破産を勧めておりますが、なかなか、それに応じて貰えない相談者も多く、受任を断るケースもあります。
« 権利保護保険研修 | トップページ | なつかしい本 »
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122347/4952724
この記事へのトラックバック一覧です: 債務整理:
« 権利保護保険研修 | トップページ | なつかしい本 »
コメント