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歯科

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2020年9月

2020年9月18日 (金)

【その他】 病院のベッドからの転落事故

 判例時報No2448号で紹介された東京地裁令和元年8月29日判決です。 

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(レクザムホールから)
 ベッドから転落防止するための体幹抑制ベルトを装着されていた高齢の入院患者が、体動等も少なくなったため装置を解除されたときにベッドから転落して急性硬膜下血腫等を受傷し、脳外科手術後に転院したが、寝たきり状態になり、最終的に心不全で死亡したことについて、担当医師らに体制抑制ベルトの装着継続や常時見守りを怠った過失及び頭部CT検査等の遅延の過誤があるとはいえないとされた事例
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 解説によれば、「入院患者がベッドから転落して負傷したとして医療施設の管理責任が追及される例が散見される。その場合の判断枠組みは、転落事故が発生することの予見可能性の有無と結果を回避するために適切な措置を講じていたかによって決せられる」と説明されています。
 

2020年9月17日 (木)

【産婦人科】 子宮破裂の事案

 判例時報2450・2451号合併号で紹介された東京地裁令和元年8月29日判決です。

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 被告の開設する病院に急性腹痛で救急入院した原告妊婦がCT検査により子宮破裂と診断され緊急帝王切開手術を受けたが、死産となったことについて、

 産科医の当初の診察及び検査時に原告妊婦が子宮破裂を発症していたとはいえず、これを見逃した過失はなく、

 ついで担当した内科医も腹部全体の触診による診断に過誤があるとはいえないとされた事例です。

 妊婦が子宮破裂により胎児を死産したり、あるいは妊婦が命を落とす場合もありますが、子宮破裂した事例において、医療機関の責任が問われるケースもあるようです。また、子宮破裂の原因の一つとして、子宮収縮剤(陣痛促進剤)の投与が挙げられていますが、これについても医師の責任が問われた裁判例もあるようです。 

2020年9月 6日 (日)

【歯科】口腔インプラント治療指針2020 

 医歯薬出版社から令和2年6月に出版された、日本口腔インプラント学会編の、口腔インプラント治療指針2020検査法・診断からリスクマネジメントまでです。 

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(松山城)
 口腔インプラント2016を活用して、学会が一丸となって医療安全と安心な医療の提供に努めてまいりましたが、残念なことに、2019年3月には、再度、国民生活センターから、あなたの歯科インプラントは大丈夫ですか なくならない歯科インプラントにかかわる相談が報道発表されました。
 その中ではインプラント治療の有効性も評価されていますが、治療指針に沿っていない治療が行われていることから治療指針のさらなる周知が要望されました。
 このような状況下で、今回の改訂作業は、口腔インプラント治療とリスクマネジメントの内容を口腔インプラント治療指針に一本化して、現在の口腔インプラント治療の標準的な目安として再編成し、会員及び歯科関係者が一層利用しやすい内容の治療指針をめざしました。
 インプラントを巡る相談は、増えているよう思います。ただ、医療を巡る紛争は、専門訴訟の典型といえる案件であり、医学的な知見を得るためにそれ相応の費用(高額)と時間がかかります。最近は、年に1,2件、医療を巡る事案の依頼を受けていますが、とにかく、その都度、専門書が増えます(出費も大きいです)。
 数十万円をかけて予備調査を行っても、無責ではないかと思われる案件もあり、そうなった場合、相談者との間でトラブルになる可能性もありますので、特に、患者側で依頼を受ける弁護士は、インフォームドコンセントが大切でしょう。

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