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2019年6月12日 (水)

【損害論】医療訴訟における高齢者が死亡した場合の慰謝料に関する一考察 判例時報2402号

 判例時報2402号で紹介された「医療訴訟における高齢者が死亡した場合の慰謝料に関する一考察」です。

 テーマは、医療訴訟における損害について、交通訴訟における損害基準を参考にするのか、特に高齢者死亡の場合における慰謝料の算定を交通訴訟における基準に参考して算定することが妥当であるかという点です。

 論者は、交通事故の場合、健康なものが突然交通事故の被害者になるのが一般的である上、加害者と被害者との間には契約関係がないことが前提としているのに対して、医証訴訟の場合、被害者である患者は元々何らかの疾患を有し健康を害している者であり、患者ないしその家族と医師又は医療機関との間では明示又は黙示の契約関係が存在するのが一般であるから、同じ基準が妥当するというのは疑問とされます。

 論者は、特に平均余命を大きく超えている96才の女性に対する慰謝料2200万円の認定は違和感を感じる一方で、97才の女性に対する慰謝料400万円は比較的おちつきがよいように感じられるとしております。

 そして、責任がある場合の死亡慰謝料は200万円を最低限とする提言をしたいと述べております。

 賛否いろいろだと思います。

 

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 なお、「6年間医療訴訟を担当した裁判官としての個人的経験からすると、医療機関側に落ち度のない事案であっても、患者が死亡した場合には、結果の重大性から見舞金の支払いをもって話し合いで解決する事案が少なくない。その場合の相場は、100万円前後が多く、最低が50万円、最高が150万円というのが医療訴訟担当裁判官としての経験則である」とコメントされています。

 

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