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2018年11月

2018年11月 3日 (土)

【歯科】 下顎智歯の抜歯に際し、歯科医師に、抜歯以外の治療方法の選択肢及び舌の知覚・味覚障害の後遺症が残るリスクがあることに関する説明義務違反が認められた事例 

 判例タイムズNo1452号で紹介された東京地裁平成29年3月23日判決です。

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 医師や歯科医師には、患者の疾患の治療のために手術を実施するに当たっては、診療契約に基づき、特別の事情のない限り、患者に対し、当該疾患の診断(病名と病状)、実施予定の手術の内容、手術に付随する危険性、他に選択可能な治療方法があれば、その内容と利害得失、予後などについて説明すべき義務があること(最高裁平成13年11月27日判決)、

 本判決は、原告の左側舌顎智歯の抜歯にあたって、抜歯以外に選択可能な治療方法として、鎮痛剤・消炎剤等の投薬による智歯の保存という方法があること、

 また、抜歯に付随する危険性として、舌の知覚・味覚障害の後遺症が残るリスクがあることについて、被告に説明義務違反があったと認めました。

 手術に付随する危険性や合併症については、発生可能性のあるあらゆるものについて説明すべき義務があるものではなく、一般的な医学文献への記載の有無、発生頻度、結果の重大性等に照らし、当該手術で生じ得る代表的なものや重大なものについて説明すべき義務があると解するのが一般的な理解であると思われ、本判決もこのような前提に立つて検討がなされています。

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