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歯科

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2018年5月19日 (土)

【整形外科】 肩関節~腱板断裂を中心に 東邦大学医学部整形外科講座・池上博泰教授 続

3 腱板断裂の病態

 症状 夜間痛、運動時痛、筋力低下、拘縮は稀

 原因 加齢性変化、外傷、インピンジメント(摩耗)

 不全断裂(部分断裂)、完全断裂

 部分断裂は、腱の上側つまり滑液包側が断裂している滑液包面断裂、腱の中で断裂している腱内断裂、腱の下側つまり関節面側で断裂している関節面断裂という3つのパターンがあること。

 不全断裂から完全断裂、断裂部の拡大から変形性肩関節症に進むことがありますが、同じ腱板断裂でも不全断裂と完全断裂ではその病態や予後は大きく異なります。ところが、後遺症診断でよくみかける腱板の断裂という言葉には、この不全断裂と完全断裂が混在しています。医学的にはこの2つは大きく異なりますので、同じ断裂でもどちらなのかをしっかりと把握することが大切です。

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4 腱板断裂の疫学

 疫学のまとめ 無症候性、つまり腱板断裂があつても痛くない人はたくさんいること。

 腱板断裂は、高齢者、利き手(右肩)、男性、重労働といった方々に多く発生すること。

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5 腱板断裂の診断

 臨床症状  疼痛(運動時・安静時)、挙上障害、筋力低下

 問診     外傷歴、スポーツ歴、仕事

 視診     筋萎縮

 触診     詳細な触診により、断裂部位・形態、炎症が波及して  いる範囲

 その他   関節可動域、筋力

 画像検査  単純X線

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6 腱板断裂の治療

  保存的治療 生活指導 消炎鎮痛剤 注射

  観血的治療 ・・・ 長期改善しないもの、大断裂、外傷性断裂、筋力低下

    直視下腱板縫合

    鏡視下腱板縫合


 腱板断裂の治療のまとめです。保存療法によって約半数は痛みがとれて可動域も改善します。但し、腱板完全断裂が自然にくっつくことはありません。そのため、症状のある腱板断裂を無症状にしてあげるというのが、保存療法です。手術では、原則として断裂した腱板を縫合して腱板断裂でなくするわけですが、約40%に再断裂が起きます。特に断裂が大きすぎる場合や高齢者ではその手術治療成績はよくありません。また手術そのものと同じくらい術後のリハビリテーションがいい治療成績を得るために重要です




 

 

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