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2020年9月

2020年9月17日 (木)

【相続】 相続放棄 どうなる!?

 判例時報の2450号241号合併号で紹介された東京高裁令和元年11月25日決定です。 

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(今治・笠松山)
 法定相続人である抗告人らが相続放棄の各申述をした事案において、抗告人らの各申述の遅れは、相続放棄手続が既に完了したとの誤解や被相続人の財産についての情報不足に起因しており、抗告人らの年齢や被相続人との従前の関係からして、やむをえない面があったというべきであるから、本件における民法915条1項所定の熟慮期間は、抗告人らが相続放棄手続や被相続人の財産に対する具体的な説明を受けた時期から進行するとして、熟慮期間を経過しているとして本件各申述を却下した原審判を取消、各申述をいずれも受理する決定をしました。
 本件は、市役所から受領した本件文書の内容により、被相続人が不動産を所有していたことや、それに関する固定資産税が発生していることを認識しえたはずであるから、昭和59年最高裁判決の説示に従えば、起算日を繰り下げることの困難な事案でした。

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