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2019年6月 9日 (日)

【離婚】 婚姻費用分担請求 東京高裁平成30年4月20日決定

 「家庭の法と裁判」No20で紹介された東京高裁平成30年4月20日決定です。

 

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 妻である原審申立人が別居中の夫である原審相手方に対し婚姻費用分担金の支払いを求めた事案において、
 
 原審が、①無職無収入である原審申立人の潜在的稼働能力を認め、賃金センサスに基づき収入を認定した上、②原審相手方による原審申立人の監護する子らの連れ去りの態様及びその後の一連の行動は、原審申立人が子らを正当に監護することを違法に妨げたことは明らかであるなどとして、原審申立人が子らを監護していなかった期間についても、監護していたことを前提として婚姻費用分担金の額を算定したのに対し、
 
 抗告審は、①子が幼少であり稼働できない原審申立人の潜在的稼働能力をもとに収入を認定するのは相当ではないとした上、②原審申立人が子らが現実に監護していなかった期間については、原審相手方に子らの監護に係る費用を請求し得ないものとして婚姻費用分担金の額を算定するのが相当であるとして、原判決を変更し、婚姻費用分担金の額を定めた事例
 
 夫は、妻を相手に監護権者の指定及び引渡の保全処分を申し立てを行い、面会交流の際に、妻の承諾を得ないままに子を自宅に連れ去り、そのため、妻が、夫に対して監護権者の指定及び引渡の保全処分を申し立て、妻に監護権者が認められたにもかかわらず、夫は高裁に即時抗告したものの棄却され、強制執行を実施したものの、執行不能で終了。本案も妻を監護権者として指定し、それでも、引き渡さないために、人身保護命令が出され、それにも応じないために、勾引まで至って、子らの引渡が実現できたという事案です。
 
 過去、人身保護命令事案に、3,4回対応したことがあります。最近は、みませんが。。。
 
 当事者が激しく対立している事案なので、代理人もとても緊張を強いられます

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