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2018年1月

2018年1月28日 (日)

【相続】 遺留分減殺請求と、特別受益  福岡高裁平成29年5月18日判決

 判例タイムズNo1443号で紹介された福岡高裁平成29年5月18日判決です。

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 ① 遺留分減殺請求において、被代襲者が生前に受けた特別受益が、被代襲者の死亡後に代襲相続人となった者らの特別受益に当たるとされた事例

 ② 推定相続人でない者が被相続人から贈与を受けた後に、被代襲者の死亡によって代襲相続人としての地位を取得した場合には、特段の事情がない限り被代襲相続人の特別受益には当たらないものの、上記贈与が実質的には被代襲者への遺産の前渡しとも評価しうる特段の事情があるとして、特別受益に当たるとされた事例

 →落としやすいので押さえておこうと思いました。shock

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2018年1月19日 (金)

【相続】  代償分割 大阪高裁平成28年9月27日決定

 家庭の法と裁判 1月号です。

 大阪高裁平成28年9月27日決定です。

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 遺産の中の一部の土地について抗告人に取得させた上で、代償金の支払いを命じるなどした原審判の一部を変更し、

 抗告人の代償金支払能力や、抗告人が同土地の換価分割に反対し、相手方もこれに難色を示していることなどを考慮すると、

 双方の希望と公平な分割を実現するには同土地を共有取得させることもやむを得ないとして、共有取得を命じた事例

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 遺産分割の方法は、原則として、現物分割によるものとされていますが、特別な事情がある場合には、代償分割も許されています。但し、最高裁平成12年9月7日決定によれば、代償分割をするためには、債務負担を命じられる相続人に支払い能力があることを要するとされています。

 第1審では、代償分割を認めましたが、第2審では、現物分割としました。このような悩みのある相談って意外と多いですよね。coldsweats01


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2018年1月16日 (火)

【子ども】 子どもの取戻し

 「家庭の法と裁判」1月号です。

 東京高裁平成28年6月10日決定です。

 審判前の保全処分として子の引渡しを命ずる場合には、

 審判前の保全処分により子の急迫の危険を防止するため必要があることを要する等と解した上で、

 本件ではこのような疎明がないとして、

 未成年者らの監護権を仮に相手方と定め、抗告人に未成年者らの引渡を命じた原審を取り消し、相手方の申立てを却下した事例

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 事案は、現在は、未成年者らは、抗告人(父親)の監護の元で養育されているようですが、決定書を見る限り、両親の対立は激しいものがあります。

 抗告人と相手方との関係が悪化し、直前に相手方の父親との間の面談で、相手方が未成年者らと共に近所のアパートに転居するtの提案を受けたが、出勤した相手方の帰宅前、午後5時過ぎに、同日まで相手方及び未成年者らの家族で居住していたマンションから、未成年者らを連れて、家を出たという事案で、未成年者らを強制的に奪取したとか、それに準じて強制的に連れ去ったと評価を受けるものではないと判断されています。

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 抗告人の代理人弁護士が、一度相手方との面会交流をセットしておりますが、罵倒され暴行も受けているようです。。。

 子どもの親権や監護権が絡む事案は、依頼を受ける弁護士も精神的にも大きな負担となります。 

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2018年1月15日 (月)

【夫婦】 不倫トラブルは、家庭弁護士にお任せあれ!

 いきなり、勘定奉行のようなタイトルになってしまいました。smile

 最近、「不倫」が絡む相談が急増しております。時代なのでしょうか。。。

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 不倫も、最近はバリエーションに富んでおります。

 とはいえ、典型的な論点は、不倫をされた被害者が、配偶者でない加害者に対して行う慰謝料請求です。。。

 これについては、ついに、「家庭の法と裁判」において、不貞行為慰謝料に関する裁判例の分析(3)という論文が公表されています。不倫を取り扱っている弁護士であれば、当然ながら、読んでおく必要のある論文です。

 1月号では、

 第2 婚姻関係の破綻の有無 というテーマでは、

 1 事案の概要

 2 婚姻関係破綻が争点となった事例の特徴

(1) 当事者

(2) 双方の社会的関係

  分析した60件のうち、最も多いのが職場で40件(40%)、次いで店の経営者・従業員の11件(18%)、そして、元学校の同級生、サークル・スポーツクラブが続いているようです。

 3 婚姻関係破綻が争点となった事例の証拠と認定

(1) 証拠関係

(2) 主張立証責任

(3) 婚姻関係破綻に関する間接事実の認定について

 

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 第3 婚姻関係の存在及び婚姻関係破綻についての相手方の故意・過失

 1 はじめに

 2 婚姻関係の存在について相手方の故意過失が争われた事例

 3 婚姻関係の破綻について相手方の故意過失が争われた事例

 (1) 全件で過失が認定されている  coldsweats02

 (2) 過失の内容

 (3) 第三者は、婚姻関係の破たんに関し、どこまでの確認義務があるのか

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 不倫トラブルは、どの弁護士でも依頼されると引き受けていただけることが少なくないと思いますが、不倫トラブルについて勉強しているかどうかについては、ご相談の際に、この「家庭の法と裁判」の研究について尋ねてみてください。知っているという弁護士は、不倫だけではなく、家事事案についておそらくある程度勉強されている弁護士だと思います。

 田舎弁護士も、いつか、不倫トラブルについての論文を執筆してみたいですpencil 

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2018年1月14日 (日)

【親族】 兄弟姉妹間の扶養!?

 最新号の「家庭の法と裁判」2018年1月号です。

 なんと、東京高裁平成28年10月17日決定は、兄弟姉妹間の扶養について、扶養義務者が扶養権利者に対して支払う扶養料を生活保護基準によって算定し、扶養権利者を扶養してきた扶養義務者の他の扶養義務者に対する過去に負担した扶養料の求償を認めました。

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 びっくりです。。。

 詳しくは、高裁は、Zはうつ病により就労不能で要扶養状態にあると認め、生活扶助義務に基づく扶養料の額は、生活保護基準を目安として定めるのが相当であるとして月額8万円とし、

 X及びAに扶養能力が認められないとして、Yに対して月額8蔓延を支払うよう命じました。

 また、過去にXがZに支払った扶養料については、遅くともYがXから扶養の精算を求められた時点でZは要扶養状態にあったとして、同時点から28か月分(月額8万円)の2分の1をYに対して求償できると判断しました。

 う~ん。。。

 注意する必要がありますね。

 

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