« 【介護施設】 介護施設利用者が転倒して頭部を負傷した事故について、事業者側の安全配慮義務違反を認め、事業者の損害賠償責任が肯定された事例 大阪地裁平成29年2月2日判決 | トップページ | 【相続】  特別受益についての福岡高裁平成29年5月18日判決 »

2017年12月 1日 (金)

【子ども】 母親による子の連れ去り (''_'')

 自由と正義11月号に、母親による子の連れ去りについて、懲戒(戒告)事案が紹介されていました。

 子どもについては、近時、父親側も離婚した後も自身にて監護養育していきたいという要求を強く求める方が増えてきております。

 田舎弁護士が弁護士登録したころは、地方では、子は母親が育てるものだという認識が裁判所の調停委員も強かったと思いますが、現在では、そのような認識については強い批判もあるところです。

 母親による子の連れ去りの事案ですが、A(母親)から、別居中のお夫である懲戒請求者と同居して、懲戒請求者から面会を拒絶されていた子Bに会いたい、懲戒請求者との話し合いの場に同席してほしいとの相談を受けたようです。

 依頼を受けた弁護士は、AがBを連れ去る危険を予見していたにもかかわらず、Aと懲戒請求者の面会の場をBが預けている保育園とすることに容認し、懲戒請求者に事前に連絡をとることもなく、保育園に赴き、懲戒請求者と面会しようとして、さらに、AがBを連れ去ったことについて、連れ去りを防止するための十分な対応をとらなかったというのです。

 事案が簡潔にまとまられているので、正確なところはわかりませんが、AがBを置いて別居したのであるならば、子の引渡等の家庭裁判所の申立てとか、面会交流の申立てとかを行うよう指導すべきだったように思われます。現実に単独監護している懲戒請求者の同意なしに、物事を進めるのは無理があったように思います。

 田舎弁護士が昔相談された事案の中に、妻が子どもを連れて家を出たところ、父親が保育所を訪ねてきて子どもを連れ去ったということはありました。家裁への申立てを行い、子どもは母親に戻ってきました。

 この件はどうなのかわかりませんが、最近は、弁護士間の顧客競争も激しいことが背景にあるのかもしれませんが、相談者が無理な希望をもっている場合にも、それに沿った対応をしなければならないようなことになっているのかもしれません。

 もし依頼により弁護士が懲戒処分を受けてしまった以上、リスクが伴う依頼人ともいえます。

|

« 【介護施設】 介護施設利用者が転倒して頭部を負傷した事故について、事業者側の安全配慮義務違反を認め、事業者の損害賠償責任が肯定された事例 大阪地裁平成29年2月2日判決 | トップページ | 【相続】  特別受益についての福岡高裁平成29年5月18日判決 »

【子ども】」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122347/66078327

この記事へのトラックバック一覧です: 【子ども】 母親による子の連れ去り (''_''):

« 【介護施設】 介護施設利用者が転倒して頭部を負傷した事故について、事業者側の安全配慮義務違反を認め、事業者の損害賠償責任が肯定された事例 大阪地裁平成29年2月2日判決 | トップページ | 【相続】  特別受益についての福岡高裁平成29年5月18日判決 »