« 【相続】 相続開始後の遺産預貯金の払戻しに関する3つの問題点の考察 | トップページ | 【子ども】 母親による子の連れ去り (''_'') »

2017年11月29日 (水)

【介護施設】 介護施設利用者が転倒して頭部を負傷した事故について、事業者側の安全配慮義務違反を認め、事業者の損害賠償責任が肯定された事例 大阪地裁平成29年2月2日判決

 判例時報No2346号で紹介された大阪地裁平成29年2月2日判決です。

 Kimg0043
 本判決の意義の解説が参考になります。

 「本件は、高齢者を対象とする介護施設事業者として、転倒する危険性が高い利用者の場合には、利用者が介護を受けることを望んでいなかったとしても、離床センサーの設置など転倒事故を防ぐための手段を尽くすべきであったと判断したものである。

 本件事案の特徴としては、事故の直近にも転倒事故を起こしていたことを指摘でき、介護施設の職員としては、再発の危険が高い者として特に注意を求められる利用者であったというべきであろう。離床センターについては、実質的にナースコールの利用を強制するに等しく、身体拘束の一種として評価されるおそれがあることから、その使用については慎重であることが望ましい。

 介護事業者としては、必要な介護を拒む利用者に対しては、介護に応じるよう説得することが原則であって、本判決も、まずは説得を尽くすことを認めるものであり、介護に応じない利用者に対して直ちに離床センサーの導入を検討する義務を介護事業者に課すものではないと思われる。

 しかしながら、介護事業者として、転倒する危険が高い利用者が介護に応じない状態にあるにもかかわらず、介護に応じるように注意をしただけで安全配慮義務を履行したと評価することはできず、専門的見地から更に説得を尽くすか、利用者の意に沿わないとしても離床センサーを設置するかを検討するべきであったと判断したものである。」

 Kimg0126

|

« 【相続】 相続開始後の遺産預貯金の払戻しに関する3つの問題点の考察 | トップページ | 【子ども】 母親による子の連れ去り (''_'') »

【介護施設】」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122347/66102865

この記事へのトラックバック一覧です: 【介護施設】 介護施設利用者が転倒して頭部を負傷した事故について、事業者側の安全配慮義務違反を認め、事業者の損害賠償責任が肯定された事例 大阪地裁平成29年2月2日判決:

« 【相続】 相続開始後の遺産預貯金の払戻しに関する3つの問題点の考察 | トップページ | 【子ども】 母親による子の連れ去り (''_'') »