« 【養子】 認知症の高齢者を養親とする養子縁組について、縁組当時、同人の意思能力又は縁組意思がなかったと認めることは困難である等として、養子縁組無効確認請求を認容した原判決を取消、請求を棄却された事例 | トップページ | 【成年後見】 家事審判官が成年後見人に対する監督義務を怠ったことにより被後見人に対する債権の回収が不能になったとする国家賠償請求が棄却された事例 東京地裁平成26年3月11日判決 »

2015年6月20日 (土)

【成年後見】 弁護士を2200万円横領容疑で逮捕 松山地検、成年後見人の立場悪用

 今日の新聞を見てびっくりしました。

 ついに、愛媛でも、後見人の弁護士が多額の金員を横領したとして、逮捕されてしまいました。

 3年前に家裁が地検に告発していたとのことです。

 逮捕された弁護士は、過去に懲戒歴もあります。

 ただ、外部からみる限り、派手な生活をされているようには見えなかったので、横領されたのであれば、そのお金はどのようなことに使われたのでしょうか。

 事務所の運転資金や生活費のためだったのでしょうか。

 いずれにせよ、横領行為は、弁護士に対する国民の信頼を大きく傷つけるものであり、許されるものではありません。

 3年前に家裁が地検に告発ということからすれば、その間、弁護士会は何をしていたのでしょうか。弁護士と被後見人の家族との間でトラブルが発生した場合、弁護士会にも相談されることが多いように思いますが、そのような相談はなかったのでしょうか。

 3年前に家裁に告発されているということであれば、もし弁護士会がその事実を知っていたら、被害拡大を防ぐためにも、告知する等の措置が必要だったのではないかと思います。

 また、家裁においても、専門家を選任するのであれば、資力調査のために、所得証明書や確定申告書の控え等を提出させる等して、当該専門家が経済的に困窮していないかを確認された方がいいのではないかと思います。さらにいえば、弁護士会においても、高い会費の中から、被害者のための基金をつくって、たとえば1000万円までは補償する等の方策を講じてもらいたいと思います。

 特に最近は行き過ぎた司法改革のために、弁護士の懐事情が悪化しております。弁護士による横領というニュースは、とても残念なことですが、珍しいことではなくなりました。

 今後も、弁護士による横領はなくならないと思いますが、それを減らすことや被害の拡大を減らすことは可能です。

 まずは、臨時の総会でも開いて、会員に対して再発防止を徹底されるべきです。

  なお、弁護士の横領については、参考になるブログがあります。

|

« 【養子】 認知症の高齢者を養親とする養子縁組について、縁組当時、同人の意思能力又は縁組意思がなかったと認めることは困難である等として、養子縁組無効確認請求を認容した原判決を取消、請求を棄却された事例 | トップページ | 【成年後見】 家事審判官が成年後見人に対する監督義務を怠ったことにより被後見人に対する債権の回収が不能になったとする国家賠償請求が棄却された事例 東京地裁平成26年3月11日判決 »

【成年後見】」カテゴリの記事

コメント

当事務所のブログ記事をご紹介いただき、誠にありがとうございます。ご覧のとおりの拙文で、大変恐縮しております。寄井先生のブログは、(きっかけは忘れましたが)5年以上前から拝見させていただき、書籍や判例等の情報はもとより、姿勢的なことも含め、大変学ばせていただいております。いつの日か、何らかの形でご挨拶させていただければと日々思っておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

投稿: 小保内義和 | 2015年6月30日 (火) 午後 01時32分

 小保内先生 丁寧な挨拶を頂戴いたしまして、大変ありがとうございます。感想めいた内容のブログなので整理できておりませんが、弁護士による横領によって失う市民の信頼については何か早急に手をうつ必要があるのではないかと思っております。
 先生のブログも時折拝読させていただき、よい刺激をいただいております。
 なお、先生は、平成8年中大卒ということなので、私は平成8年司法試験合格で、平成7年には駿河台研究室に在籍し、平成8年の冬からは法職のチューターをしておりましたので、ひょっとすればどこかでお会いしているかもしれませんね。
 今後とも宜しくお願い申し上げます。

投稿: 田舎弁護士 | 2015年7月 4日 (土) 午後 03時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/122347/61767770

この記事へのトラックバック一覧です: 【成年後見】 弁護士を2200万円横領容疑で逮捕 松山地検、成年後見人の立場悪用:

« 【養子】 認知症の高齢者を養親とする養子縁組について、縁組当時、同人の意思能力又は縁組意思がなかったと認めることは困難である等として、養子縁組無効確認請求を認容した原判決を取消、請求を棄却された事例 | トップページ | 【成年後見】 家事審判官が成年後見人に対する監督義務を怠ったことにより被後見人に対する債権の回収が不能になったとする国家賠償請求が棄却された事例 東京地裁平成26年3月11日判決 »